第4話 小さな火種
入学式の日から1週間。 割と簡単に友達は増えた。 勝手に声かけられるし、話を合わせるのも難しくはなかった。クラスの半分は既に動かしやすくはなったな。 いつか使えるだろう ククッ
「おはよー!一条くん! 部活決まった?」
俺がいた中学 折原中学校の時の話を知ってるやつもいてとにかくなんでも出来る男と広まってるらしく、最近は部活を決める期間ギリギリということもあり勧誘が激しい...
「おう、おはよっ やりたいことも多いからなぁ 1個の部活って難しいんだよなぁ」
「そっかぁ サッカー部に入ってくれたら嬉しいなぁって思ってたんだけどなぁ... うち今年全国狙ってるしさっ♪」
(まぁでもサッカーかぁ 前世の凡才な俺でも県3位まではいったしなぁ このスペックと合わせれば無双できる気もするよな 結果出せばある程度の融通も効くか?)
「わかった じゃあせっかくだし、今日は体験行かせてもらってもいいか? 道具は後で頼んで持ってきてもらうから 放課後参加させてもらうよ」
ちなみに実は渡辺はサッカー部だったりする。やつの中では特技となっており、そこそこのレベルでずっと続いてる分野でもある。 やつが運動してるところも見てみたいというのもある。
「え!ほんと?! やったやった♪ 実は誘って来いって結構言われててさぁ 嬉しいよほんと!!」
(マネージャーも大変だなぁ...)
「あー!さくっちサッカー部入るの?」
「おー、美音 おはよう。 とりあえず見学からだなぁ テニス部はどうだ? 上手くやれてるか?」
美音からはあだ名をつけて呼ばれるようになり、気づけば下の名前で呼ぶくらいには仲良くなった。最初のイベントといい、やはり少し原作とは違うのか? まぁ俺も最低限の原作キャラのサポート以外は自重せず好き放題するつもりだから今更なんだが。
ちなみに美音は中学からテニスをしており、中々の腕前である。そもそも実力が高いのももちろんだがそのグラマラスかつ健康的な体型とラケットが似合いすぎるので学内学外にファンが多いことでも有名である。
「いやぁ、みんな強くてさぁ 毎日頑張れてるよ! たまには見に来てね? ふふっ」
(近いな距離が...)
おかしな補正みたいなのが俺にかかってる場合が面倒臭いんだがな。あとなんだあの渡辺の視線は。 一緒に登校したんならしっかり最後まで相手しとけよ。俺には既にビビってるのか声をかけづらいのか知らないが 目が怖ぇよ。本人に怖さは何もないけど。 なんなんだこいつは...
「...おはよ」
「相変わらず眠そうだな? おはよう早乙女」
目下の問題もうひとつはこれだ。 なぜか柚月も声をかけてくるようになった。大したことはしてないんだがこの一週間で距離は縮んだな。 聞いたところそもそもあの時のことを覚えており最初から意識していたようだ。
「私も今度、誘いたいことあるから時間あけてね」
「なんでちゃっかり聞いてんだよ今日の予定。 まぁその辺はまた話して決めよう。 面倒臭い事だったらやんねぇからな」
( はぁ... 柚月からの話はもちろん悪い気持ちではないが、渡辺の耳はこっちの話にしか向いてないのか? とんでもない反応してるぞあいつ めんどくせぇ )
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(渡辺 辰巳視点)
まさかあの時助けられた一条くんが同じクラスなんて。 面倒臭いなぁ。 僕とは全然違うタイプで全然仲良くなれる気がしない。 そもそもなんで僕の周りに関わってくるんだ。 よりによって美音と隣なんて。 しっかり見張っておかないと。絶対なにかある。僕は勘が鋭いからね、なんでも分かるのさ。
あの顔の下には何かあるんだ絶対に!!!!
(ほら、やっぱり。 彼の中学に知り合いがいた同じ部活のやつから聞いたよ。彼は運動が得意らしいけど 変な付き合いもあったりといった噂もあるくらいには有名らしい。隙を見てみんなに教えてあげないと。僕の周りをあんな人に荒らされてはたまらない。 こんなに恵まれた環境なんだからねっ!)
「な、なんでたった1週間なのに美音とあんなに... そもそも今日も一緒に登校してきたのに トイレで離れた隙にこれか? ま、まずいぞこれは。何が理由かは知らないが今日の帰りは絶対に誘って一緒に帰って一条くんの話をしないと...」
(おい!なんだよあれ! よりによって柚月もかよくそ! あいつ僕の周りばかり狙ってるのか? だが僕の耳はいいからね。 まだ今日何かがある訳ではないらしい。 後日しっかり柚月にも現実を教えてあげないと...)
まずは美音だ。 今日の帰りを僕が抑えてしまえば僕の勝ちだよ一条くん?
「おーい、美音 今日放課後の練習終わり一緒に帰らない? 多分同じくらいの時間に終わると思うんだけど!」
「え、今日? 今日はちょっと無理かなぁ...
ごめんねっ? また今度時間が合えば帰ろ!」
..... え? な、なんで...?
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1週間のことは女子目線で次に載せます。 こんな感じでくだらねぇ劣等感から実際に目の前でなにかされたりまで。
とにかく彼にはみじめな目にあってもらいます( ¯꒳¯ )ᐝ
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