僕と彼女の三千世界

@P0q1

第1話 一日

 向日葵信銀、サキュバスの千春、天使アテナ、エルフのユーナ、竜人のレイテシアは女神カーラの依頼を受けた。

 

 「ここが私の世界です」  

 「なるほど、俺達のいた世界は、三千世界の一つの世界か」

 「貴方達の世界は、サガ・ロマンシングフロンティアシリーズが世界システムの形に、多数の門から並行世界の干渉を受ける世界です」

 「なるほど」

 「私の世界より、終末の神が現れた世界、人間、亜人が暮らす一つ惑星です。並行世界の一つにあります」

 「わかった」

 「では送ります」


 転送された世界の惑星、この地上にある一つの村。


 「世界システムは同じか」

 「シンギン、浮気しないでよ?」

 「わかってる」

 「前科が多いから」

 「悪かった」

 「で、村人にばっちり見られたな」

 「そうですね」  

 「ひとまずは造るか」


 異端科学者のパーティーはシリーズを製造、それぞれの基本的なシリーズ。

 シンギンが中心となった異端科学者のパーティーが生み出したシリーズ、チハルのシリーズはゴーレム、ガーゴイル、アテナのシリーズは使役人形、ユーナのシリーズはスナイパー生命体、レイテシアのシリーズは恐竜生命体、シンギンのシリーズは犬。

 

 「凄い」

 「村人のお嬢さん、ちょっといいか?」 

 「神々ですか?」

 「異端科学者のパーティー、生命体を研究している」

 「よくわかりません」

 「研究者、学者だ」

 「なるほど、賢者様」

 「いやいや、賞金を目当てに働く賞金稼ぎが生業だ」

 「なるほど、冒険者ですか?」

 「全く違う、賞金をかけられた罪人、モンスターを殺す賞金稼ぎだ」

 「なるほど、生業ですか」

 「村人のお嬢さんだって働くだろ、俺達も生業に働くんだ」

 「なるほど、わかります」

 「よーし。で賞金を払う側って知らないか?」

 「村の長老様?」

 「よーし、案内を頼む」


 村の長老に面会、賞金を払うモンスター、罪人等は国の軍の仕事と言われた。


 「ふむ。長老さん、なんで支払いを嫌う?」

 「村には金はない」

 「なるほど」


 このシンギン一行は異端科学の品を売った、動力源の有る限り金貨を生み出す。

 村の商人が買う、だが価格が高く、金貨1枚用の動力源しか売らない。

 

 「ふむ、よくわからんが、品は理解した、賞金を払う」

 「よーし」


 村の困ったを解決する品を納品、賞金をもらう、この様々に依頼、解決する品を納品。


 「村の領主様が来た」

 「俺達は共和国の人なんで、身分なんて知らないぜ?」

 「どういう意味だ?」

 「共和国は平民しかいない、身分がない」


 沈黙、この場合は領主に伝える、この為に身分がない国出身の一行に身分の領主が面会しても、身分を強いるか、強いらないか等。

 

 「村の領主マケル・シュナイダー男爵と言う」

 「日本共和国軍事部門元元帥、太陽系統一宇宙軍元元帥、向日葵信銀」

 「軍事、騎士か?」

 「いや、陸軍、海軍、空軍、宇宙軍を統括する元帥、軍事部門の最高位だな」

 「なるほど、将軍と提督と他も兼ねた最高位か」

 「いや、軍事の最高位だ、上は外交部門、政治部門しかない」

 「なるほど、平民しかいない国か、身分と言われてもないのは仕方ないな、わかった、で村に賞金稼ぎする理由は?」

 「依頼されてな、終末の神殺しをする、その為の肩慣らしだ」

 「なるほど終末の神か、まるで伝説の話だな」

 「そうでもないらしい、依頼人は女神カーラだしな」

 

 軍人の最高位をわかる男爵、すると身分の男爵は軍人の中では最低限の指揮官に過ぎない、必然的に軍事の最高位が勝る、平民しかいない国で、最高位を持つ若者とは思えない。


 「神殺しの不老不死だ、年齢は聞くな」

 「なるほど、国の歴史はどれくらいだ?」

 「一万2530年だな」


 歴史が古い、はっきりと男爵の王国が若い。

 

 「ふむ。すると最高位の軍人が伝説の話をこなすと?」

 「ああ。平時は賞金稼ぎが生業だ、戦時は元帥だがな」

  

 こういった外国の話はわからない男爵。


 「我が領はいいが、他の領では困るぞ?」

 「問題はない」

 

 外国出身の賞金稼ぎ集団、領主マケルは帰る。

 

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