第一部一章一話油ギッシュな再会②
◇◇◇◇◇
この、油ギッシュなブサ男、
一か月ほど前に
冒険者登録を終えたばかり、
剣すらまともに振えない初心者だ。
それにも関わらず…
己の力量も弁えず
パーティを組んでくれと、
ギルド中の女冒険者に(ナンパ)
声をかけ回っていた厄介者だった。
「あの旅装束の娘…自分で断れないようなら、
アタシが助けに行く!」
華奢な少女を心配して、
外野の女冒険者が助け舟を出そうかと、
そんな時…
ーーボスッーー
と、
鈍い音と同時に、
ナンパ男の分厚い贅肉に
杖がめり込んでいた。
杖ーーー?!
それは、
かの、華奢な旅装束の少女の
強烈な一撃であった。
周囲が響めく。
少女がナンパ野郎を撃退した!やるなぁ!
と皆が関心した、
が…
続く少女の言葉にさらに周囲は
驚いたろう。
「キサマ!イル!こんな所にいたのか!!」
杖で撃退し、のけ反った男を更に
ヒールで踏みつけながら叫ぶ。
「ふ、ふぇぇぇ?
…え?え⁉︎
えええ⁉︎
ま、まさか…
り、りーんさま⁈
リーン様だ!
会いたかったでふよぅぅぅ!デュフフゥ」
「気色悪いわ!!」
杖の更なる追撃が豊満ボディーに炸裂したのだった。
◇◇◇◇◇
(第一話③へ続く)
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