孤独な後輩・楓と、彼女の穴を埋めることを決めた先輩・大和の物語だ。 王道な交流の裏に隠された、家族の喪失という楓の凄絶な過去と「寂しさを埋めるため」という真の動機が衝撃的である。 救済を誓う大和に対し、ラストで繰り返される「嘘つき」という言葉が、読者に強烈な不穏さと予測不能な展開を予感させる。 他者への依存と偽りの愛の境界線を鋭く描いた、心理描写が光る恋愛ドラマと言える。甘いだけではない、重層的な心理描写や「重い愛」を好む読者、救済と依存、そして不穏な予感を孕んだ結末を好む層におすすめできる
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