「手記」著・高橋 和代(37)
7月6日
家族で食卓を囲んでいると、窓の外から視線を感じた。
旦那には気のせいだと言われたが、気になったのでカーテンを開けた。
五十代くらいの男がこちらを見ていた。
気味が悪かった。
7月7日
庭で娘の泣き声が聞こえた。
昨日の男が、娘になにか話しかけているようだった。
私は慌てて娘を引き剥がすと、その男は何やらぶつぶつ呟いていた。
警告はしたが、一度警察に相談してみようと思った。
7月9日
家に帰ってきた息子が、公園で変なおじさんに声をかけられたと言っていた。
息子は無視したから大丈夫と言っていたが、私は我慢の限界だった。
次見かけたら絶対に通報する。
7月13日
息子が死んだ。
交通事故だったらしい。
でも私にはわかる。
これは事故じゃない。
7月16日
娘が湯船に浮かんでいた。
どうして
7月19日
いなくなった子どもたちのことを考えていたら夜になってしまった。
そういえば仕事に出かけた旦那がいつまでも帰ってこない。
今はそばにいてほしいのに。
7月24日
夫の捜索願を出してから三日が経った。
だれもかえってこない
7月25日
あ
はいってくる
7月26日
7月27日
7月28日
「ぼくのかぞく」2年4組 すぎわら こうだい @ikayuu
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