第二章 革命と反乱

そしてある日 事件は起きた

それは「革命」だ。

なんでも政府が水を独り占めしていると言う噂が広まり、

ついに革命が起こってしまったのだ。

そして少しは水も豊かになる...と思われたのだが、

実は清水供給師の器具は国から出されていたため、清水供給師

になる人がいなくなってしまったのだ。

そして、国に数少ない清水供給師も次々とやめていってしまった。

いまでは清水供給師は革命前の2割しかいない。

清水供給師の器具が市場で売っている...と良かったのだが、

残念なことに清水供給師の器具を持っている人がすべて廃棄してしまい、

そのまま処理場に送られ、燃やされてしまった。

これにより、革命前の国民の3割が死んでしまい、今この国はピンチになっている。

新しい政府もまだ確立されてない為、1人じゃどうすることもできない。

それでも、優里は毎朝水を取りに行き市場で売っている。

今では水は富豪から見てもレア物になってしまっている。

優里は貧しい人々に水を配っているため、地域ではわざと破産しようと

する人も中にはいた。

だが、優里はそういう人々よりも本当に苦しんでいる人を優先した。

そして、優里に反発する人が出てきてしまい、

優里は清水供給師をやめないといけないかもしれないピンチに追い込まれた

「俺たちだって貧しくて苦しいんだぞ!」

「それとも俺たちを見殺しにするのか!?」

「人を選んで水を与えるなんて差別だ!」

「不平等だ!」

そして、優里は清水供給師をついに辞めてしまった。

だが、優里がいなくなると地域は一変してしまった。

地域のほとんどの人が死んでしまい、反発した人ももう

何も言えない状況になってしまった。

毎日優里の家には「清水供給師に戻ってください!」と訴える人もいた。

だが、優里は少し遠くに引っ越してしまい、もう家はもぬけの殻だ。

地域がもう終わりだ...。って思ったその時、優里が帰ってきた。

「あっちもあっちで大変だな...。」

そして次の瞬間人々が藁にも縋る勢いで言ってきた。

「もう地域の人々はほとんど死んでしまいました!富豪も優里さんの水が

ないせいで死んでいっています!」

そして優里は迷わず持っている水を出した。

「これをみんなで分けて飲め。」

そして、なんと50Lの水を分け与えてくれた。

「こんなにですか!?」

「ああ。一人じゃ全部使いきれないからな。」

そして地域は回復し、平和が訪れた...のだが、

残念なことに引っ越しに行った地域が今度はピンチになってしまった。

そこで、優里は一人で行き来することなんてできないと思い、

清水供給師になる人を募集した。

それでも悲しいことに清水供給師をやってくれる人は一人もいなかった。

そこに、一人の女の子が引っ越してきた。

「やっほー。おー、ここが水来区かー。」

そして優里は目にも止まらぬ速さでその女の子に言った。

「急なんだけどこの地域で清水供給師をやってくれないか?」

そしてその女の子は言った。

「もう私清水供給師なんですけど...。」

その言葉を聞いた瞬間優里に希望の光が舞い降りた。

「じゃあこの地域に水を分け与えてくれないか!?」

女の子は二つ返事で了承した。

「おっけー。任せてよ!」

「私の名前はアーリ。緑原アーリだよ。」

「ありがとうアーリ! みんなも喜ぶよ!」

そして優里は地域の人々に別の地域に行くことを伝えた。

最初は人々もあまり乗り気じゃなかったが、向こうの方もピンチと聞いて、

承諾する人も多くなっていった。

そして次の日————————

ついに優里は別の地域に引っ越した。

家は今はアーリが使っている。

「明日から毎日仕事頑張らなきゃなぁ~」

そう呑気に言いアーリは寝た。

そして優里はというと別の地域に引っ越し、水をいつも通り分け与えている。

いつもと違うところは、海が家に特別近いこと。

どうやら清水供給師はこの地域でも極めて珍しいらしく、

「次に清水供給師の人が来たらこの家を貸そう。」と決めていたらしい。

これで水を多めにとれることだろう。

そしてこの地域は人の数も少しい多いため、追加で頑張らないといけない。

「まぁ海に近いならこんくらいいいか。」

そう思い、優里も寝た。

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