第十話 星影さんからのメッセージ
放課後、僕が帰る準備をしていると、スマホの通知音が鳴った。
画面を開くと、星影さんからのメッセージが届いていた。
ーーーメッセージーーー
舞桜: 今日って一緒に帰れる?
岡部: 今日は生徒会あるからな…
舞桜: そっか…
どれくらいかかる?
岡部: わからないけど…今日は長くなると思う
舞桜: そっか…じゃあ先帰ろっかな?
岡部: 了解
ーーーメッセージここまでーーー
メッセージを閉じた僕は、少し不思議な気持ちになった。
― なんで星影さんは、こんなことを聞いてきたんだ?
一緒に帰りたい理由を考えてみても、決定的な理由が思いつかない。
そんなことを考えながら生徒会室へ向かっていると──
「おっかべくーん!!」
後ろから呼ばれて振り返ると、同じ生徒会の川浦さんが立っていた。
「川浦さん…」
「どうしたの、岡部くん?なんか悩んでる?」
急に図星を突かれて、僕は驚いてしまった。
「えっ…なんで分かるの?」
「岡部くんって顔に出るよね〜」
「それ、前に功介にも言われた」
「で…私で良ければ話聞くよ〜?」
そう言われて、僕は少しだけ考え込んだ。
― 川浦さんも、僕が星影さんと関わってるって知ったら止めてくるのかな?
でも…どうして星影さんが“一緒に帰る?”なんて聞いてきたのか気になるし…。
「大丈夫!なんでもないよ…」
そう言ったところで、僕たちは生徒会室に到着した。
君がいた普通の日々 Science8 @Science8
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