3月5日(日)早朝から誠くんが録画してくれた名探偵ポアロを見つつ、ポケモンカードゲームもやる

「へえ〜颯太がピアノを弾いてくれたのか〜いいなぁ」

辰徳くんが昨日の出来事をあかりから聞いて、感心して声を上げた。

「ほんとに颯太、かっこよかったんだからな?? あれは絶対、颯太にしか弾けないピアノだと思う!!!」

「そいつはすげぇや? それに、あかりちゃんってすげぇ弟のことが大好きなんだな」


その時はあかりもニコニコと嬉しかったのだが。

誠くんが録画してくれた名探偵ポアロを、あかり、辰徳、ヒトシ、誠、竜で見た時(颯太はなぜか国語の勉強中だった、ヒトシおすすめのドリルを解いていたようだ)、ふと辰徳くんがこう言ったのを覚えている。


「別に女の子に戦う力なんかなくてもなぁ……普通は警察が守ってくれるだろ」

それは刀利凛の空手シーンのことを指していた。

あかりは凛ちゃんの空手シーンが大好きだったので「な、なんでだ?」とちょっと泣きそうになりながら返事した。

「え??」と辰徳くん。

「自分で自分を守れるヒロイン、かっこよくないか???」

「ふぅ〜ん。あかりはそう思うんだな。でも!」

辰徳くんはヒトシ様とあかりの肩をくみ、

「あかりのことは俺が守ってやるよ!!!」

「はいはい……」とヒトシは苦笑い。

一方であかりはオーバーヒートするかのようにときめいていた……。

次話、大滝タコ公園編へ続く……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る