第5話 作戦開始

午後八時の町外れの空き地。

動物のみで構成された特殊隠密部隊が現れた。

女子高生はゴリラ(一般人の想定する地球はおろか宇宙全域における支配種族を指す言葉。反生命方程式やインフィニティ・ジェムを追い求めている)よりもずっと強いはずだったが、月ウサギが絡む事件は必ず夥しい血と死体を見ることになるため、他の女子高生たち――特になりきり女子高生を巻き込むことはなんとしても避けたかった。そこでレールガン女子高生は月ウサギと長年血を血で洗う抗争を繰り広げてきた動物たちに協力を要請し、逃げた月ウサギを捜索することにしたのだ。

したがってゴリハルトはいきなり王者に相応しいドラミングで激しく胸を叩くと、とにかくすごい猛々しい雄叫びをあげて鬨の声を轟かせた。

隠密部隊なんだから静かにしろと注意された。

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