第7話 文芸部の記録2
真島秋菜\怪談記録\平成以前から\幼稚園、小学校02.docx
1,平成中期。真島(春菜注、姉の秋菜のこと)の同級生Sが幼稚園児だった頃。Sは、その頃、A幼稚園に通っていた。その頃、Sは、他の子には見えない「友達」が見えていた。「友達」は、女児で、幼稚園児だった当時のSと同じ程度の背格好であった。その子は、他の子たちには見えることはなかったようで、Sが、他の子の前で、その子の話をすると、気持ち悪がられたそうだ。当初、Sは、みんなで、その子のことを無視するいじめだと思ったそうだが、やがて、自分以外には、その友達が見えないらしいことを理解した。その子は、全く言葉を話さなかった。また、足音をたてずに歩いた。Sは、その子の顔をはっきりと覚えている。その子は、いつも、赤い帽子をかぶり、幼稚園の制服を着ていた。また、他の幼稚園の子と同じように、名札をつけていた。名札の名前は、ひらがなではない文字で書かれており、読めなかった。ある日、Sは、その子がどこから来るのか気になり、幼稚園が終わった後、その子の後をつけようとした。その子は、幼稚園が終わると、幼稚園の北側の柵の横を通って、第二高校の校舎(現在の第二高校旧校舎)に入っていった。どうも、毎日、第二高校の校舎から通っているようだった。(春菜注、A幼稚園は、敷地がA小学校及び第二高校に隣接している)。その後、Sが幼稚園の年長の夏頃には、Sには、その子が見えなくなった。
2,平成28年。真島(春菜注、姉の秋菜のこと)の友人の姉の話。友人の姉Tは、当時、大学生であり、その年、教員免許を取るための実習のため、A小学校に来ていた。昼休みに、Tが、A小学校の低学年の生徒たちとグランドで遊んでいたときのこと。一人の小学生が、Tに、
「Tせんせい、あの子達、見える?」
と聞いたそうだ。
その小学生によると、第二高校の建設中の新校舎のほうに子供が数人いて、手を振っているという。しかし、その子供というのは、Tには見えなかった。その小学生の話を聞くと、その手を振っている子供の特徴、人数、男女などを詳細に説明してくれた。説明は、小さい子供の空想にしては矛盾点が少なく、その子には、なにかが本当に見えていると考えざるを得ないと思ったという。
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