遠い過去の記憶

幼稚園の頃のある夏の日・・・・

田舎町ではよくあることで

知り合いの友達ばかりだから

近所の連中が自然と友達になり

固まって行動することがある

俺の周りもそんな奴らばかりだった


「今日はけーすけの家でゲームしようぜ」

「いいよ」

「やりぃ!

でも・・・・

お前んちの母ちゃんと父ちゃんって

何の仕事してんだ?」

「あ~!俺も気になる!

とうちゃんたちに聞いても

知らないって言うしさ

お前んちって両親ともに

家にずっといるよな?

仕事してんのか?」

「知らない、聞いても・・・・

『子供は知らなくていい』って言われる」

「大人はよく言うよなぁ~」

「いいじゃん

子供の俺に話せない事なんでしょ

それよりゲームしに来るんだろ!」

そう言って俺たちは

俺の家に向かうと

女の子が俺の家の前にいた


「おい、こんな奴・・・・

近所にいないよな?」

「うん・・・・」

俺達は戸惑いながら

女の子に声をかけた


「・・・・えっと

君はどこの子?」

そう言った俺に・・・・

女の子は驚いて俺たちを見た


「・・・・君は?」

「おれはきょうすけ

おれの家に何か用?」

そう言ったらその子は考えた後


「じゃあお前が・・・・

りょーすけとみぃの・・・・」

「ん?」

「私はちとせ

君と友達になりたいな

・・・・一緒に遊ぼ」

そうして俺たちはちとせ・・・・

ちーちゃんと一緒に遊ぶことがふえた

ちーちゃんは古い遊びをよく知ってて

今の遊びはよく知らなかった

俺たちが教えると楽しそうに遊んだが

ある日から・・・・

ぱったりとこなくなってしまったのだった

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