クラスメイト達の二者択一
「待って!」
「・・委員長か、なんだ。」
「貴方に危害を加えたメンバーはともかく・・私達はこの件には関係ないわよね?だから・・無関係な私達と両親は解放して!!」
「無関係?揃いも揃って馬鹿ばかりか?」
「なっ!?」
「直接手を出してないから無罪ですって主張する気か?イジメと言う名の暴行・恐喝・傷害・窃盗・器物破損を何年間も見て見ぬふりしてた奴らと、止めようと必死になり・・あんな目に遭わされた母親や妹や彼女。それが一緒なのか?」
「そ・・それは・・」
「言い方を変えよう。立場が変わってお前達が何年間もいじめに遇ってきたとする。そして家族・彼氏彼女が同じ目に遭った時、見て見ぬふりをして、止めもしなかった奴らを・・手を出してないからって無罪放免に出来るか?」
「・・・・」
「その沈黙が答えだ。協力者以外はな。」
「・・・」
「大体・・俺は風見鶏が大嫌いなんだ。その時々で自分の都合のいい方に向いて、罪も責任も放棄して美味しい思いだけをする・・見ていただけ。手は出してないが免罪符になると思ってるのか?大体・・俺の事を見て笑い、陰口叩いて馬鹿にしていたのを知らない思ってるのか?なぁ、委員長様よ。その口で随分と俺の事を馬鹿にしてネタにしていたよな?全部聞こえてるんだよ。」
「・・ごめんなさい・・」
「更に言えば・・隠し撮りしていただろ?」
「私はそんな事は!」
「けど、撮った動画は見たり拡散しただろ?俺のだけでなく・・母親や妹・恋人のあの動画も」
「う・・あ・・」
「このクラスの全員が大なり小なり関わってるんだ。その罪に応じた償いはして貰う。飲んでも命の保証はしてやるからコレを飲め」
「飲んだら・・どうなるの?」
「男女で若干の差があるが、どちらにしても全身の毛が全て抜けて一生生えなくなる。そして生殖機能を一切失う。
男は異性に対して異常に興奮しやすくなる。興奮すると身体中に激痛が走り、解消するには自然に落ち着かせる他に術はない。
女は月イチのサイクルが毎週になる。それが一生続く。
たったそれだけだ。」
「「「「「「「「・・・・」」」」」」」」
「な!?」
「飲まなかった時はどうなるかは話す気はない。許す気もないがな・・」
「私は・・飲まない!」
「好きにしろ」
「確かに私達にも責任はある!けど、だからっていじめを主導し、直接手を下してきた人達と同じ裁きは納得いかない!だから・・」
「私も」
「僕も・・」
「・・・俺に直接手を出さなかった傍観者共は誰も飲まないみたいだな。」
「・・なら俺は・・飲む!!」
「正気!?」
「寄越せっ!」
ゴクッ
「・・これで良いのか?」
チラッ
コクッ
「このペットボトルの水も全部飲め」
「分かったよ」
ゴクッゴクッ・・ハッ・・
「効果には個人差がある、何時から始まるか分からない恐怖も味わうがいい」
「・・分かった、私も」
「俺も・・」
ゴクッゴクッ
「これで良いか?」
「・・・あぁ・・絶望のカウントダウンの始まりだ」
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