いじめ後、デスゲームの参加者として売られたお礼返し~クラス全員堕ちて貰います
ロキ-M
主催者との対面
コンコンコン
「入れ」
「失礼します、主様。おい、入れっ」
「お前か?ゲームの生き残りは・・」
「・・・」
「クソガキっ。主様の質問にお答えしろ!」
「よい!」
「・・失礼致しました」
「知識も体力も並の人間、真っ先に脱落すると思い、全く期待していなかったのに生き残るとはな。お陰で賭けは全員が外すという大番狂わせとなり、賭けの参加者全員の落胆した顔が見れて良かったがな」
「・・何もかもどうでもいい・・もう生きる事に疲れた・・」
「ふむ・・では、これを見ても同じ事が言えるかな?おい、アレが見れる様に用意しろ」
「は!」
「よし、再生しろ」
・・・・
「・・・な!?コレは・・」
「これは貴様がクラスメイトに売られ、ゲームに参加した翌日に撮られた映像だ」
「な・・」
「経緯は省くがお前の母親、妹、そしてお前が付き合っている彼女・・皆、体裁としては自分から望んで、実際は強要されてこんな事をさせられた訳だ」
「な・・何故・・」
「言うことを聞けば、お前を助け出してやるという餌でな」
「けど・・僕の参加させられたゲームは」
「過去1万人以上が挑戦したが生存率ゼロ。貴様が帰って来ないのを分かりつつ、こうした見世物となった事になるな」
「そんな・・・」
「この動画は世界中に配信され、相当の広告収入を得ているみたいだぞ」
「こ・・こんな羞恥に耐えない動画が全世界に・・?」
「儂は望む情報は全て入ってくる。彼女らは貴様を救えると信じ、こうして生贄となった訳よ。生きてはおるが、生きてるだけだな」
「う・・うわァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
「その絶望し切った顔・・そして自らの無力さを嘆く悲鳴・・予想以上にいい余興を見せて貰った」
「許さない・・アイツら全員許さない・・」
「許せないか?」
「許せる訳ないだろ!」
「だか、今の貴様には何の力もないであろう?」
「くっ・・」
「貴様を売ったクラスメイトには相当の権力者がおるからのぅ・・全ての事実を闇に葬る事位、朝飯前よ」
「それでも」
「まぁ聞け。儂は奴ら権力者よりも更に上の存在。儂の権力をバックにすれば、立場は逆転するぞ」
「・・条件は」
「絶望し死んだ目から、復讐に暗く燃える目になってきおったな・・ゲームに優勝した褒美として、貴様の思い描く復讐を実現してやろう。儂が欲しいのは、貴様の復讐で生まれる新たなる絶望よ」
「・・・」
「利害は一致しておる。ただ、生半可な復讐では許さん。より残酷に醜悪に・・金も人員も物資も好きなだけ使え。ただ儂の渇望を満足させるだけの復讐計画を立てよ」
「・・・」
「貴様をここに送り込んだクラスメイトを絶望に叩き落とし、更にその罪悪感で貴様は更なる絶望に落ちる・・復讐を果たした所で誰も救われぬ。残るは爽快感でなく無限の後味の悪さよ・・」
「・・・それでも・・」
「貴様には復讐するしか道はない」
「・・分かりました。なら、大雑把ながら考えがあります。それに関して用意して頂きたい物があるので、相談させて頂いて宜しいでしょうか?」
「・・くっくっくっ・・完全に覚悟を決めて肝が据わったか。儂が計画を聞けば興醒めになる。そこの執事に全て相談するがよい」
「ありがとうございます。では執事様、今から相談させて頂いても構わないでしょうか?」
「では別室にご案内致します。主様、これから彼を『客人』として扱わせて頂きます」
「構わぬ、好きにしろ」
「はっ!ではお客人、こちらに・・」
「さて・・どんな余興になるか楽しみじゃのう・・」
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