高二女子のこんにちは私の赤ちゃん(黒魔法教えちゃえ))
一葉(いちよう)
第1話 ハロウィンの夜は何かが起こるぞ!
ミー姉「ラララ―ラ~♬ はい
私「は?」
「だからハモってよ」
「何故に?」
「瑠璃の声が聞きたいの、私は君の歌が聞きたいの」
「いつもヘタな歌歌ってるけど」
「ヘタじゃない私はあれで天国を味わってるのよ」
「天国?地獄じゃなくて?」
そこに嬉しそうな声が「うーうー」
「ほらひばり(ミー姉に託された赤ん坊、生後3ヶ月)だって喜んでる、君だってママの歌聞きたいよねー」
「ああもうひばりをダシに使って、家ならいいけどスタジオだよ皆さんにご迷惑です」
「大丈夫一度で良いから、ほらラララ―ラ~♬」
「一度だけだからね、ラララ―ラ~♬」
松永「おっいいね瑠璃譲、それイケるぞ」
ミー姉「でしょでしょこの子歌もイケるからね」
ボス(配信タレントのミー姉とアルバイトみたいな私達の社長)まで乗って来た。
「ルリビダキ(タレント名)何が歌える?」
「えー基本子守歌しか歌えないです」
「お嬢にピッタリじゃないか、どの歌?」
「んーと、ゆりかごのうたかな」
「伴奏いる?」
「マジですか?」
「マジ、CMのプロモーション用」
「歌いますけど却下お願いします」
「まあ歌ってみてよ」
って事でボスがスマホで見つけた伴奏に合わせて歌う、
「ゆーりかごのうーたをー、、、」
「却下は却下いけるぞこれ、多数決ハイ」
なんと七名全員挙手。
「嵌められたー」
ミー姉「君の歌は私だけが独占したいんだけどそれは良心が許さないの、これを世に出せば百倍ファンが増えるわよ」
ボスまで「いや千倍行くだろう、松永プロモーション(ビデオ)作れ」
松永「はいボス、どの線で行きますか」
ボス「もうすぐ10月だハロウィンだろうが」
松永「すぐじゃないですか」
ボス「間に合わせろ、ストリートライブでも構わん」
って事で話がトントンじゃなくゴーーーっと進み翌日歌選びに事務所に集合、ってどうして全員集まるの。
なんだか一人一曲か二曲お勧めの曲を発表し選ぶらしい、何曲か選んで歌ってみるとか。
著作権付は日程的に間に合わないらしく著作権のない曲ばかりで知ってる曲は少ない、「ゆりかごのうた」はハロウイン向きじゃないので却下だそうで。
翌日皆さんが選んできた曲から選定会議
不思議なハロウィンパーティー
オバケと気があっちゃうかもね
ヤミのやかた
オバケのQ太郎
Spook4
The March of Pumpkin's Nightmare
陽気なパーティー
死者の霊の舞踏会
エトセトラ
私「Spook4って曲は良いけど歌は?」
吉井「英語版みたいね、訳すより作った方が早そうね」
「そんなことも出来るんですか?」
「只の趣味だけど」
ボス「よしその案と英語の歌の練習だ吉井君作詞頼む超特急で」
吉井さんまで無茶振りされている、これは腹をくくるしかなさそうだ。
終わって帰りはいつもの様にミー姉と二人重石さんに 送ってもらってる。
なんだか道が何時もと違ってる。
ミー姉「 重石くん何処に行くつもり?」
「えっとですねーナビが近道らしい経路を示すので言われる通りに走ってます」
ミー姉「にしても辺鄙な所ね、近いならいいけど」
「いえ良くないです、対向車が来たら交わせられません」
「うーうー」
私「あーひばりも嫌がってます」
重石「んーちょと待ってください、道が狭くて何処かでUターンしますので、あっ三差路が有るので右に行ったら戻れると思います
それで右に進んだらひばりがひどく泣き出した、いっそう怪しい雰囲気が濃くなっている。
私「あのはっきり言って警報出てます、ヤバイです」
ミー姉「警報ってどう言うこと?」
「出会う予感霊的なモノに」
「あー重石くんヤバイわこの子出会う確率高過ぎるのよ、何故かひばりも感じるみたいだし」
重石「それがさっきより道が細くなってまして引き返そうとしたら脱輪しそうです」
「瑠璃車を家まで飛ばせない?」
「無茶振りです!」
「そりゃそうよね」
「重石君突っ切れそう?」
「行くしかないです戻れません」
「それなら任せるけど」
「あっ有りました、助かった」
右側の広い空地に入ると正面に廃墟の洋館がヘッドライトに照らされた。
私「うわッヤバイこれ、早く逃げて」
真っ暗な窓に人影の様なモノが現れたり消えたりしている、幾つも。
「はい!」
バックするつもりなんだろうけど揺れるだけで動かない
「しまったぬかるみにはまったみたいです」
ミー姉 「前から押そうか?」
「ミー姉ダメ、中から何か出てきた」
はっきり言えば霊、しかも悪霊感マシマシの
「何かって何?」
「例の(霊)やつ、狂暴そうなの」
「狂暴って」
会話してる場合じゃない。
右手を前に差し出し「消えろ」
「重石さん今なら動かせるかも」
「おっし」
車はバックしようとしたが車の後ろに人影が現れた、当然ながら動けない。
「瑠璃そこにいるの何者?」
私は返事をせずに飛び出した。(ひばりは抱っこ紐でくっ付いたまま)
「何者よ場合によっては消しますよ!」
「消すだとやれるものならやってみな」
私は近くに有った大岩をゴロリところがした、手を使わず魔法の力だ、わたしは呪文など唱えなくてもひばりと心が通じていれば魔力が発動出来るのを最近知ったところだった。
「な、なんだお前は化け物か?」
化け物に化け物と言われてしまった。
「化け物はあなた達でしょ」
廻りにはオバケが一杯。
「ここは我々の場所ださっさと出て行け!」
「出られない様にしているのはあなた達でしょ」
「いや入って来れない様に見せていたんだが」
「はあ?」
「今夜はハロウインだ邪魔をしないでくれれば何もしない」
「それはこっちの台詞よ早く帰ろうとしたらこんな場所に引き込まれたのよ」
「肝試しとかじゃないのか?」
「そんな事する気は有りません早く帰りたいだけです」
(車の中)
「瑠璃ちゃん大丈夫でしょうか?」
「大丈夫みたいね、いざとなったら全部消しちゃうんじゃない」
「うわーバケモノ以上」
「それを言うんじゃないの」
バケモノ「お嬢ちゃんや話が分かりそうだの」
「何ですか急に」
「実はな話の分かる人が来るのを待っておったのじゃ」
「話の分かる?」
「そう誰も彼も逃げていくかズカズカと人の家に入り込んでくるような者ばかりじゃ、話しの出来る者を待っておった」
(なるほどねお化けと話をしようなんて人はいない)
「それでどんな御用ですか」
「少しで良い世間の話を聞かせてくれんか、昔の人間での今の世の中がさっぱり分からん」
「車は分かります?この乗り物」
「人力車の様な物ではないのか車夫(しゃふ)はおらんが」
「まあそんな物エンジンて火力で動いているの陸蒸気は知らないの」
「いや聞いたことは無い」
「あっそう言えば霊とかって言葉は喋れなかったんじゃないの」
「良く知っておるの、普通は記憶など無いからな人が勝手に聞こえた様に思い込むんじゃろ」
「どうして記憶や思考が保てるの」
「それは後でな、やっと話の分かる者と出会えた少しで良いから話を聞かせてくれないか」
「まあ少しなら、後の二人は、、、」
ミー姉「そう言う事なら私も聞きたいわ、ねえ重石君」
「えーオバケと話すんですか!」
「聞いてたでしょ害はなさそう、もし悪さをしそうなら瑠璃が全部消してしまうわ、大丈夫」
(それってバケモノ以上でしょ、やっぱり)
「はあ少しだけなら」
「ようし話は決まった、ようこそ客人達ハロウィンの夜を楽しんでくれたまえ」
私(なんでこうなるのよ)
高二女子のこんにちは私の赤ちゃん(黒魔法教えちゃえ)) 一葉(いちよう) @Ichi-you
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