簿記札 0課 邂逅

taisuke

第2話

簿記札をする理由は様々だ


母子家庭で生活を支えるために参加するものや自分の野望を果たすもの、世の中に反逆をしたいものなど


主人公木田章介 きだしょうすけは、諦観と虚無が蔓延る現代社会の気分転換に簿記札にハマり、27戦13勝14敗の成績を出すが、性格は捻くれていて孤独な狼の異名で簿記札界隈では有名となっていたが


彼の通う高校資山高校は偏差値三十五の廃墟と呼ばれ、私立高校会から数年で脱退した評判の悪さであり、いじめ、喫煙、暴力が絶えずにいた。


ある日、お昼に買っていたクリームパンを食べながら女子同士のいじめに遭遇したが、無視した。


(早く高校卒業して、働きたいな こんなのが同級生、仲間、反吐が出るぜ しかし、簿記札がなかったら俺は屍だったよ なあ、母さん。この世界はアダムとイヴはこんな雰囲気な世界を望んでいたのかね 俺は認めないね、こんな幼稚なことしか出来ない人間が社会に出るなんて 腹立たしい)と歩いていたが、


「ねえ」

「なんだよ、俺急いでんだよ弁当まだ食えてねえんだ。委員長、お前マジで嫌われるぞ」

「関係ないわよ」

「黙れ、優等生と馴れ合うつもりは毛頭ねえんだよ。帰って寝てな」

「いじめを無視するの!」

「ちげえよ、あいつらは変わらないよ この学校は治外法権がある」

「関係ない」

「お前がいじめの標的になるぜ!裸踊りさせるぞ、岩下のグループなら あいつらは脳内変態色だからな 俺は振ったよ お前を好きになれない 他のイケメンと付き合えと」

「私だけでも止める!」

「好きにしろ、優等生」

と会話は終わったが、章介の気分がイライラに様変わりし、「ち、腹立つ委員長様だぜ。あいつ、どうにしかしないとな」


唐揚げ弁当とポテトサラダ、クリームパンを腹という休憩室に差し入れした俺は午後の授業の日永田にムカつきながら授業を終えた。


「しかし、弁当は良かったが、あのアマ 後でしばく!!」と決意表明しながら下校した。


昔は野球をやっていたが、肩や肘を破壊したんだ。野球をやるきっかけは王さんや森本選手のプレーに惹かれ元気だった母に勧められて始めたが、中学最後の準決勝河瀬中に惜敗した試合の登板が最後になり、医者から「打者転向しても無理だね 引退しなさい」と言われ、泣いて、物に八つ当たりする程悔しかった。


それから、見かねた母が簿記札の存在を教えてくれた。


「章介、あなたの人生は長い まだ始まりよ。だから、もう一度戦いなさい違う戦いの舞台で」と諭されて始めた簿記札だが、意外にハマり、今も継続中。いや、母さんありがとよ。俺今幸せだよと


俺の気分をよくしたニュースが入る。それは地理教師の日永田が保護者会から解雇を命令され、数日後に退職した。まずまず良かったが、あの委員長が泣くかしか頭になかった。やっぱ学校嫌だ 


「後は岩下達がお仕置きされるかだよな、お仕置き仮面来いよと」てな、感じでニヤニヤしてしまい、ハッと元に戻る。


「まあ、罰が当たるよな。あいつ知能高くないし 俺には関係ねえ」


よし、帰って遊ぶかと移動しようとしたら、またあの頑固委員長が目の前に現れた。


つづく




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