第12話

「いる ! ?」


手机の着信音が静かな部屋に特に清らかに響いた。

私はほとんど即座に手机を手に取り、指先で画面を素早く叩いて返信した。

しかし、私が送信ボタンを押すよりも早く、また一つメッセージが飛び出してきた。


「既読になったのにまだ返事しない ! ! !」


その後ろには、涙目のミニオンスタンプが付いていた。

私は思わず軽く笑い声を漏らし、急いでさっき入力していたメッセージを送信した。


「いる。さっき入力してた、ごめん」


メッセージはほぼ秒で既読表示された。


「わかった、許してあげる」

「ありがとう」

「どういたしまして、へへ」

「……」


会話はここで少しの間止まった。

画面の上の短いやり取りを見て、確かに言いようのないぎこちなさを感じた。


「私たち二人のチャットの仕方、ロボットみたいだね」


楓汐里からのこのメッセージに、私は衝撃を受けた。

私は上の方にある私たちのわずかな会話の記録をさかのぼってみた——


「そうみたいだね……」

私は正直に返信した。


「じゃあこうしよう……私たち電話しよう!」


この言葉に、私は瞬間的にベッドから背筋を伸ばして座り直した。

電話?

画面の上のあの数字をじっと見つめ、心臓の鼓動が突然速くなったのを感じた。

女の子と電話するなんて、私にとってはまったく前代未聞の体験だ。


「これ……」


どう返答すべきか躊躇していると。


「ダメなの?」


彼女の返信には、ほんの少し甘えたようなニュアンスが含まれていた。

私は深く息を吸い、結局は折れた。


「わかった」


メッセージが既読表示された後、部屋は短い静寂に包まれた。

私は手机を握りしめ、手のひらに少し汗をかいているのを感じた。

数秒後、手机の画面が光り、「楓汐里」の三文字が画面に躍り、ブンブンという振動音と共に鳴り響いた。


「プップップ、プップップ……」

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