或る側仕え
二、或る側仕え
かなめ様はとりとめもない、学校でのお話をよく聞かれました。
扇家は
ただお
それが毒だったかもしれないと、震えたのはかなめ様に異変が起こってからです。
肌に傷痕がでたのです。幾つも幾つも爪で引っ掻かれたような傷痕が全身に。
私が。
私が俗世のことなどを吹き込んだ
けれど震える私にかなめ様は告げました。
「扇」の起こりはその昔、天災の如き物の怪を討伐した際にその皮と骨をもって扇をつくり、鎮魂の舞を納めたことと云います。それが邪を祓う神器となり、神託の
そしてかなめ様の口から明かされたのが、扇の継承には
ぐにゃりと足元が歪んだようでした。
神器? それはまるで、呪物
知ってはいけないことを知ってしまったのでしょう。どうしてどうして。
ただ目の前には座敷牢に閉じ込められた子供がいて、それよりか弱いものを殺生させた鬼畜が囲んでいる。
――私は、私の正気を確かめるために、逃げ出さずにはいられなかったのです。
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