第4話、派遣(仮)Yさん バイクシューズ
派遣社員(仮)Yさんの雑談話はいろいろとあったが、ここでは、Yさんの三重県の旅行の話をしようと思う。
Yさんは、三重県に旅行に行ったという。私が聞いた中で覚えているのが、三重県の伊勢市と鳥羽市に行ったという話である。
Yさんが旅行で誰と行ったのかは知らない。ただ、Yさんは、一人行動をバカにする傾向があるので、一人旅ではなさそうであった。当時、聞かれたことがあるのは、「オフ会って何?」ということだった。
そのことからも、ネットの集まりではなさそうであった。
Yさんはバイク乗りであった。伊勢にもバイクで行ったみたいである。ただ、この後、バイクに乗っているところをあまり見かけないと、Yさんの友だちの派遣仲間のIさんがいっていた。
「バイクはもう乗らないの?」
Iさんが、Yさんに聞いているところを見ていた。
「ん〜、あまり最近はバイクに乗らないかな…」
「あんなに、V字の入った白いバイクシューズがお気に入りだったのにね」
Yさんがいうには、そのバイクシューズは10センチの厚底だといっていた。自分の背が150センチしかないので、自分の背が低いことを気にしているという。だから、バイクシューズで身長を誤魔化せるので、お気に入りだといっていた。
何が原因なのかは分からないが、三重県の旅行の後では、バイクより車を運転することが多くなったという。
その為に、あまりバイクシューズも履かなくなったかなとはいっていた。
ただ、自分でもバイクに乗らない理由が分かっていない気がした。
初めて三重県に行ったんだけど、よかったといっていた。
伊勢市駅のそばの、コテージみたいな変わった形の宿があって、パン食べ放題が無料だったとか、きび砂糖の黄色っぽい砂糖が美味しかったとか、日東紅茶が飲み放題でよかっただのといっていた。
ただ、そのYさんが、会社の事務所で日東紅茶を飲んで、
「まずい」
といっていた。「こんな、まずい紅茶をよく飲めるね」
時々、話に矛盾があるような気がするが、そんなものかと思って、当時は聞いていた。
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