カクヨム太郎の悲劇

harano

カクヨム太郎の悲劇

カクヨム太郎は苦悶していた

クオリティの高いなろう作品が多すぎる

しかもどれも新人で、自分のなろう作品が埋没していく

必死に書いているが、ライバルが多すぎてランキングに乗れない

絵師ガチャの挑戦権が遠のいていく


生成AI太郎はほくそ笑んでいた

生成AIにプロンプトを入力し、なろう作品を次々量産した

複数の新規アカウントで、別々の売れ筋なろうを展開した

数うちゃ当たるで、いくつかブクマ稼いでロケットスタート

複数アカウントで自演レビューとブクマブーストをかけ、ランキング入り

絵師ガチャの挑戦権が間もなく得られる


上流太郎は業界入りを目指していた

ネクストでファンを集め、自分こそ次世代の小説家と誇らしい

投稿前にAIを活用し、誤字脱字チェックを欠かさない

しかし自分の小説が、AIと見分けられないことに気づいてない

絵師ガチャの挑戦権はもう残ってない

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