第4話 ☀️

 何かを思い出せたというのに、、ごそごそ。

 終わりのない光の結晶をつつく芋虫は「誰だ」といま言うか。

 さっきまであんなにいたのに、どこをどう進んだらここに横たわるのかなぜか思い出せない。


-蛇の群れがアウトロに合わせて地球のお腹のようなまるいひときわ大きな雲の立ちこめる原っぱでじっと頭をもたげていた-


 ぼくのリュックはどこにこれこれが入ってるのが思い浮かぶ、万が一の時この身体の壁に仕上がってあっと驚くみんなの顔が見たいな…


…磁石は言うことを聞かない、目印が間違っていたのかもしれない、それは黄金の地平線へ永遠を探しているのだった。


陸奥

「俺はここの生き物たちのニュースでの出方が自然な風に思えないんだ。真夜中にらんらんと光る頭をもたげるシシに近づくなと、父親は家に戻ってろと煙草の灰を落とす。釣りと違ってその場にいるのは彼らだけ。若い時、北の国に行ったそうだけど」

「獲物を捕えるのだって、私が帰って来るまであなたの狩人日記に残しといてよ」

「うん。自然が相手なのはなお腕が鳴るよね。昨日今日は見通しが効くので、みんなで答え出してくと楽しいな。空に舞い上がる畑の小鳥たちの楽園まで教えてくれてありがと、風がやわい」

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