概要
──微かなラズベリーの匂いだけが、鼻腔のあたりを香っている。
「私が死ぬところ、見届けてほしいな」
『酸素が青く見える』奇病に侵された少女・リエルは、”本物の青を見る”ため、世界中から酸素を奪う大彗星の到来を心待ちにしていた。
2061年の夏、限界集落となった田舎で終の時を過ごす彼女の前に、とある少女・璃映が現れる。リエルは璃映に看取りを頼み、彼女はそれを受け入れるが──。
『酸素が青く見える』奇病に侵された少女・リエルは、”本物の青を見る”ため、世界中から酸素を奪う大彗星の到来を心待ちにしていた。
2061年の夏、限界集落となった田舎で終の時を過ごす彼女の前に、とある少女・璃映が現れる。リエルは璃映に看取りを頼み、彼女はそれを受け入れるが──。
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