赤い部屋
鈴音
赤い部屋
全てが赤に染まった部屋。床も天井もソファもカーテンも。全てが赤い。
そこに二人の男女がいた。女は薬が盛られたシャンパンを気付かずに飲んでしまう。しばらくすると目が虚ろになり、男から目が離せなくなってしまった。ハッと我に返ってもまた飲まされる。また男しか見られなくなる。それを繰り返すと女はシャンパンを飲まずとも虚ろな目で男を見つめ続けるようになった。
そんな女を見て男は満足気な表情を浮かべると女と「踊り始めた」。支配と依存の中で。
でも、男女は哀れだ。もう一つの「支配」に気付いていないのだから。それは「創作者」と「あなたという傍観者」。この詩が消されない限り、男女は快楽という無間地獄から抜け出せなくなったのである。
赤い部屋 鈴音 @suzune_arashi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます