6日目

調査6日目:2025年10月25日


掲示板スレッド:秩父山間部連続神隠し事案を追う(Part 6)


タイトル: 怨霊の断片を公開。勾玉の家紋は源氏の分派武家と判明 投稿者:Kishimoto_Research 投稿日時: 2025年10月25日 10:00


カテゴリー: 奇譚・神隠し事案(秩父山間部)


 YouTuberのログから浮上した「古い装束の光」の正体を追うため、我々は地元に残された古い資料の断片を入手し、解析を行いました。その結果、落武者の怨霊が結界の発生源であるという説を補強する情報が得られました。しかし同時に、難航していた勾玉の家紋解析からは、全く異なる「平家の姫君」に繋がる情報が得られています。結界は、相反する二つの怨念が複雑に絡み合って成立している可能性が浮上しました。


1.古い資料の断片の公開(落武者怨霊説)


 以下は、地元で代々口伝されてきた覚書の断片を、我々が現代語に訳し、元の文体と共に公開するものです。


添付資料1:御作の里周辺に伝わる古い覚書(抜粋)


(原文:古文読み下し) 源平ノ争乱後、深山ニ敗者ノ残党潜ム。里人、其ノ者ヲ白装束ト称ス。彼等ハ山ノ神ヲ厚ク祀リ、遠キ追ッ手ニ対シテ呪詛ヲ唱エ、怨念ヲ晴サントス。其ノ怨念強キ故ニ、里人ハ道ヲ見失イ、山ニ入レバ二度ト還ラズ。敗者ノ願イハ里ヘノ帰還ニ非ズ、永遠ニ此ノ地ニ留マリテ、世ヲ呪イ続クナリ。


(現代語訳) 源平の争乱の後、この深い山の中に敗者(平家)の残党が身を隠した。里人たちは、彼らを白い装束の者と呼んだ。彼らは山の神を厚く祀り、遠い追っ手に対して呪いを唱え、怨念を晴らそうとした。その怨念が強いためか、里人たちは道を見失い、山に入ると二度と戻れなくなった。敗者たちの願いは里へ帰ることではなく、永遠にこの地に留まり、世の全てを呪い続けることなのだ。


考察: 覚書にある「敗者ノ残党」「呪詛」「白装束」といったキーワードは、「古い装束の光」が平家の落武者の怨霊であることを強く示唆しています。彼らの「世ヲ呪イ続ク」という怨念が、結界として機能し、無関係の人間を神隠しに遭わせているという解釈が成立します。


2.勾玉の家紋解析の進展と報告


 同時並行で進めていた勾玉の家紋解析が、大きく進展しました。解析結果は以下の通りです。


資料名:回収勾玉の家紋解析報告(図録抜粋)


項目:遺留品 詳細:碧玉製の勾玉(失踪者B所持と推定) 考察:長期間肌身離さず所持されていた摩耗痕あり


項目:紋様識別 詳細:家紋に酷似。「片喰(かたばみ)」紋をベースとするが、葉の形状が鋭角的で、通常の図案とは異なる。 考察:源氏の一族が分派したごくマイナーな武家が、特定の期間にのみ使用していた特殊な紋と判明。


項目:身分との関連 詳細:橘の調査記録にある「平家の姫君」が、追手から出自を隠す目的で(源氏のフリをするために)用いていた可能性が高い。


考察:結界のトリガーとなる「愛の悲劇」の当事者の身分が特定されつつある。


考察: 平家の怨霊説を裏付ける資料と、姫君の証拠(勾玉)が、一つの結界事案で同時に浮上した。結界は、源氏と平家という二つの勢力の因縁、そして当リサーチの橘が遺した「八〇〇年の悲愛」が複雑に絡み合い発生した可能性がある。



 ◇



コメント欄 (計 6件)


No. 44. ユーザー名: オカルト大好 投稿日時: 2025年10月25日 10:20

コメント本文: 平家の怨霊確定じゃん!「世を呪い続ける」とか怖すぎだろ!これで橘さんと秩父在住氏の失踪原因は落武者の怨念でFA(ファイナルアンサー)だ!


No. 45. ユーザー名: 秩父在住(一般) 投稿日時: 2025年10月25日 10:30

コメント本文: 覚書の信憑性は低い。うちの集落じゃ、源平の争いなんて「都の騒ぎ」程度で、山奥に潜む落ち武者なんて昔からいた。彼らを恐れはしても、ミシャグジ信仰とは別だったはずだ。里の人間は「呪詛」なんて大げさなものには関心がない。


No. 46. ユーザー名: 御左口研究家 投稿日時: 2025年10月25日 10:40

コメント本文: 勾玉の家紋が源氏の分派か。これは興味深い。平家の怨霊と姫君の証拠が同時に見つかる。結界のトリガーは、八〇〇年前の源平の対立が、この場所で異常な形で再発したものだと考えるべきだ。


No. 47. ユーザー名: 境界の番人 投稿日時: 2025年10月25日 10:50

コメント本文: またしても無意味な解釈に時間を割いている。怨霊が原因だとしても、結界が「道のズレ」によって現象を起こしている事実は変わらない。姫君の愛も落武者の呪いも、全ては結界を駆動させるエネルギーに過ぎない。


No. 48. ユーザー名: 神話研究家 投稿日時: 2025年10月25日 11:00

コメント本文: 勾玉の家紋が源氏の分派ということは、姫君の身分が確定したということ。結界を破るには、この姫君と里の若者の「愛の成就」を証明し、姫君の願いを解消することが不可欠だ。落ち武者の怨念説はノイズだ。


No. 49. ユーザー名: Kishimoto_Research 投稿日時: 2025年10月25日 11:10

コメント本文: >>44-48 貴重なご意見ありがとうございます。現在、勾玉の家紋の持ち主である源氏分派の武家と、平家の姫君がこの地に来た経緯について調査を急いでいます。

明日、さらに詳細な武家の記録を調査し、その内容を公開する予定です。(岸本)



 ◇



資料:事案に関する報道(2025年10月25日付 地域新聞抜粋)


タイトル:秩父山間部事案、観光影響拡大。地元経済に影


【秩父】連続神隠し事案は発生から一週間が経過し、警察による捜索は長期化の様相を見せている。現地は観光客のキャンセルが相次ぎ、宿泊業や飲食業など地域経済への影響が深刻化。インターネット上の情報拡散は過熱しており、一部調査班による「怨霊説」などが物議を醸している。地元自治体は、事態の沈静化と噂の抑制に努めている。

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