月の氏族

第7話 凶兆の前触れ




 滅びに瀕する、どこかの世界。

 邪悪の女神の化身たる魔王が降臨し、破滅が告げられていた。


 多くの人間達が、滅びに抗う。

 戦い、立ち向かい、そして死んでいく。


 破壊は創造の前段階。

 人類の造物主たる女神メアリースは、選定を行う神でもある。盟友である邪悪の女神と共に、彼女はそれを行う。


 北欧神話のオーディン、ギリシャ神話のゼウス、聖書の神。それらを始めとした神々は人間を選別する。だから、人間が想像する、人間の概念そのものたる彼女も、同じようにそうするだけだった。


 その破滅の尖兵たる、魔の軍勢が居た。


 邪悪の女神が、盟友たる女神メアリースの管理する数多の世界から選び抜いた選りすぐりの、猟奇殺人鬼。

 それらを集め、滅びに抗う勇者たちへ試練として差し向けられる。


 そんな彼らを、リーパー隊と呼んだ。



 彼らの野営地で、殺人鬼たちの隊長が寝ずの番をしながらコーヒーを飲んでいた。

 この軍服を着たコボルトは、数多の種族の殺人鬼たちをまとめる隊長。彼以外に、それこそ、殺人鬼たちは自身をこの部隊に集めた神々にすら従わない。


 そんなおぞましい忠誠を捧げられた男は、今日の夜の相方を見やった。


「今日はお前か。

「くくく、吸血鬼レッドバロンと呼んでくれたまえ、隊長」


 今日の寝ずの番の相方、貴族服を纏い大げさなマントを羽織った男だった。


「何がレッドバロンだ。お前は貴族でもなかったんだろ?」


 大仰な仕草をする彼に、隊長は笑った。


「……うむ。さる名家に仕える、庭師であった。

 当家の使用人で、人間の血を持つ使用人は代々“ヨコタ”の名前を襲名することになっていたからな」


 卑しい血筋の証明だよ、と彼はたき火を見ながらそう言った。


「だがお前は、卑しい血筋でありながら高貴な姫に恋をした」


 隊長は下卑な笑みを浮かべ、今夜の暇つぶしの肴に彼の身の上をからかうつもりのようだった。


「ああ、叶わぬ恋だった。婚約者も居た。

 下等な下僕階級の私と、本物の高貴な御方。敵うはずもなかった。

 幼少の砌で幼馴染だった私は、ある時、お嬢様を……」


 くくくッ、と卑しい吸血鬼の男は自虐的に笑った。


「彼女は私に抵抗しなかった。塵芥に等しい私が首筋に突き立てる牙を!!

 何も言ってくれなかった。なぜ、なぜ、なぜッ!?」

「そしてお前は殺した。半端なハーフの吸血鬼とは思えない力を手にした」

「ああ、だが本物の高貴な御方には敵わなかった。

 何十人か道連れに出来たが、彼女の婚約者だった御方に私は討たれた。

 しかし、かの邪悪の女神に見いだされた私は、今こうして隊長の元に居る」


 邪悪な殺人鬼、吸血鬼に相応しい称号を得た男は笑っていた。


「教えてくれよ、スカーレットガーデンの殺人鬼。

 お前の祖先は、いったいどんな人間だったんだ?」


 優しげにコボルトの男が問いかける。


「……ああ、夜は長い。語るとしよう」


 そして、殺人鬼は語り始めた。

 自らが恨み憎む、人間の血筋を吸血鬼達に齎した男について。




 §§§



 異世界“スカーレットガーデン”。

 吸血鬼達の流刑地にして牢獄。


 どういうわけだか、俺はこの世界で最も高貴なお嬢様に仕えている。

 月光を思わせる金糸のブロンド、血のようなルビーの瞳。

 幼さが残る均整の取れ過ぎた容貌。人間が想像する吸血鬼の理想像のような、死ぬまで朽ちぬ美しさ。

 きっとそのまま絵画として飾っても何ら違和感のない、この世界の至宝。


 27代目リーリス。アーリィヤ公爵家の当主。真祖の吸血鬼。

 人間で言えば公爵は王の血統だが、彼女の場合はそれ以上だ。


 彼女達吸血鬼が信奉する、月の女神の末裔。

 実際に存在する、神の血筋なのだ。


 女神と、彼女達の始祖が交わり、六人の子を儲けた。

 それが六公爵、その血脈の源流なのだ。


 所詮伝承と言いたいところだが、俺はこの世界に来る際に本物の神に出会った。

 人類の造物主を名乗る、かの女神に。


 彼女を恨んだ時も有ったが、今はこの生活も悪くはないんじゃないかと思っている。

 この世界に来て、早ひと月。


 俺はなんとかこの世界に順応していた。



「知っているかい、リーリス。

 人間は一分間に多くても百回程度の脈動を行うそうだよ。

 我々は同じ時間で二回が精々だが、これが我々と人間の寿命の差を物語っていると思わないか?」


 今日はお茶会。

 お嬢様の私室でキュリアさんがお嬢様とお茶を飲んでいる。

 彼女の考察は面白いが、肉体の損傷が大して問題じゃないとんでも生物どもが何を言ってんだ、とも思う。


 俺とメイド長はお二人の邪魔にならないように部屋の隅で待機している。

 現代日本でメイドと言えばフリフリのコスプレが主だが、本物の従者と言うのは主人の意識に入ってはいけないものだ。

 某漫画のキャッチコピーに、メイドが恋をしてはいけない時代がありました、とあるが、高貴な貴族たちにとって、従僕は空気も同然。


 おっと、お嬢様の紅茶が無くなってしまった。

 俺は呼ばれるまでも無く、そっと適温を維持していた紅茶をお嬢様のティーカップに注いだ。

 お礼の言葉はない。当然のことだからだ。


「そう言えば、この間仕入れた著書に、人間が我々ヴァンパイアをどう思っているのか色々と書いてあったんだ。

 なんでも、我々は処女や童貞の血を好み、彼らの血を吸うと同胞に、そうでない場合はグールというアンデッドになるそうだ」


 一方的にキュリアさんが話しかける。ずっとそうだ。

 だが、その下世話な話題は止めて欲しい。ほら、メイド長がこっちを見てるじゃないか。


「生憎と、今の我々は吸血行為で配下を増やす能力を喪失している。

 文献によると、吸血と同時に自らの血を送り込み、それを以て対象を支配する。祖先たちは恐ろしいことをしたものだ」


 その情報はホッとして良いのか、そうではないのか。

 俺はスーロ達にいつ噛みつかれてチュウチュウされるかといつもひやひやしてるのだ。


 かちゃり、と紅茶を飲んでいたお嬢様がカップをソーサーに置いた。


キュリア?」


 都合三時間ぐらいお茶会をしていて、始めてお嬢様が口を開いた。


「やってみたい? 

 可笑しなことを言うね。人間にとって生殖能力は尊厳に関わるらしいじゃないか、ならばこれは我々の尊厳に関わる問題なのではないかね?」


 俺に流し目を送って来るキュリアさん。

 おい、俺は今空気なんだ、そんな目で見てくんじゃない。


「人間を襲い、血を吸い、支配する、ね。

 私はあまり興味がそそられないわね」


 お嬢様はそこに居るだけで、生きた人形かマネキンのようだった。

 動きが少ないのもそれに拍車をかける。


「君はそうだろうね。

 だけど私は、君が私達と同じように本能に目覚めるのを見てみたいよ」


 おい、余計なことを言うな。唆すな。


「……私も、そうするべきだとは思っているの」


 ぽつり、とお嬢様はそう呟いた。


「怖いのかい? 私もスーロも楽しんでるよ」

「……」


 お嬢様の沈黙は、サキュートはどうなんだ、と言っているようだった。


 あれから、三度のリーチ討伐をお嬢様とサキュート卿が行った。

 二週間で三度。ペースがどんどん狭くなっている。

 そしてその度に、サキュート卿は己の本能との葛藤に苦しんでいる。


「リーリス。君が覚醒すれば、サキュート卿も苦しみから解放されるよ。

 彼女に血を与え、支配すればその本能さえも自在に制御できるだろう」


 行間を読んだキュリアさんが、楽しそうにそう言った。


「君は、それが許される高貴な立場なんだからね」

「それは、貴女に対しても同じということかしら?」


 これには、キュリアさんも面を喰らったようだった。

 しかし、彼女はニヤリと笑う。


「それが、我々ヴァンパイアだろう?」


 それは友人としての信頼なのか。

 或いは、吸血行為には快楽が伴うと言うそれに期待しているのか。


 本当に、キュリアさんはいつも嫌なことを口にする。




 §§§



 家令というのは、日本人ではもう馴染みのない役職だ。

 しかし中世から一歩も進歩の無い吸血鬼の社会ではバリバリの現役である。


 どんなことをするのか、とメイド長に聞くと、職員の現場監督の他に財産の管理とかするらしい。

 俺はびっくりした。こんな新人にそんな大役を任ずるのかと。


 しかしとにかく、仕事は仕事である。こんなの前の職場ではよくあった。

 とりあえず、資産状況を確認したい、と俺は申し出ると。


「では宝物庫に参りましょう」


 と、メイド長に誘われ、城にある宝物庫に招かれた。

 正直言うと、期待なんてしていなかった。

 真祖の吸血鬼の家とは言え、もう没落寸前だったからだ。


 しかし、鍵を開けられ、重厚な扉の先にあったのは、――財宝の山だった。


 金銀財宝とはこの事だった。金塊が山積みになっている。

 よくわからない絵画や、壺がいっぱい。多分価値が有るんだろう。

 宝石や指輪が並べられ、暗闇の中でも輝いて見えた。


 俺は絶句した。金持ちやん。

 俺はメイド長に問うた。管理は誰がしているのか、と。


「えーと、ここを開けるのは、百年振りくらいでしょうか」


 オーケー、誰もやってないってことっすね。

 とにかく俺は目録を作ることにした。


 気になって聞けば、領内から集められる税収はまた別のところに保管していると言う。

 舐めてた、舐めてたわ。5000年続く名家を。


 百年放置されているだけあって、埃だらけだった宝物を掃除し、目録を作成。

 税収と支出などを記録し、現在の資金を確定する。地球だったら小国レベルだった、いや公爵領は実質小国みたいなものだけどさ。


 俺は図書館に行って、これまでの台帳を探すことにした。


「台帳、ああ、たぶんあれだよ」


 キュリアさんがそれを引っ張り出してくれた。

 ここ百年分が、たった一冊だった。


 中身を見ると、ここ最近で一番大きな支出は、26年前にブドウ農園に虫害が発生した時の補填だけだった。


 何と言うか、投資とかしなかったんだろうか。

 ……いや、そんな必要も、発想も無かったんだろうな。


 外敵も無く、恐らく主だった災害すら無い吸血鬼の楽園。

 全員が決められたことをやり、それを繰り返すだけ。

 そうやって、吸血鬼達は代を重ねてきたのだろう。

 それに、誰も疑問を持つことなく。


「何やら深刻な顔をしているね」


 台帳を読んでいた俺に、キュリアさんが話しかけてきた。


「……いえ、俺なら耐えられないだろうな、って」

「耐えられない?」

「俺にはこんな変化のない生活に、何を楽しみにしていけば良いのか……」


 今はスローライフに満足している。

 だが、それはいつまで続くのだろうか。


「安心したまえ、それは君だけじゃない」

「え?」

「リーリスの祖先も、私の祖先の多くも、退屈に耐えられず自ら霊廟に入った。

 庶民は子供を作るって娯楽が有るけど、我々はそうもいかないからね」


 俺は言葉を失った。

 そして、ハッとなった。


 キュリアさん。キュリア25世。

 5000で割れば、一代で200年しか続いていないことになる。

 それはあり得ない。吸血鬼は千年は生きられる生物だ。


 なんで気づかなかったのだろうか。

 ここはやはり牢獄で、吸血鬼は終身刑で飼い殺しにされている事実に今更ながら気づいたのだ。


 長命種族に退屈と言う刑罰を与える牢獄、それがスカーレットガーデンなのだ。


「そう言えば、私もリーリスも、当主の名前を名乗る前の幼名があったんだよ、知りたいかい?」


 キュリアさんが俺の腰を抱いてそんなことを囁いてきた。

 こちらでは幼名は、当主になる前の名前のことらしい。


「……キュリアさんは、自分の子供にキュリア26世を名乗らせるんですか?」

「まあ、没落したとはいえ伝統だからね。

 私の父はリーリスの先代からお家復興の為の資金援助を申し出られたそうだけど、断ったそうだ。

 そして領地を返却し、私は気楽に生きさせて貰っている」


 キュリアさんが何でも無さそうにそう言った。


「その後、私にキュリアの名前を押し付けて、霊廟に入って行った。その際に、私は両親の血を余すことなく飲み干すことになった。

 没落させて人前に顔を出せないってプライドぐらいはあったんだろうね」


 病に強く、強靭な肉体で死ににくい、それはどういう気分なんだろうか。

 親や祖先を殺して生きていくのは、どんな気持ちなんだろうか。


「あ、そうだ。どうせ庶民なのだから、私も庶民の娯楽を堪能してみよう。

 ささ、共にキュリア26世を作ろうじゃないか」


 ……少なくとも、この人は本当に何とも思ってなさそうである。

 これが吸血鬼らしさと言うのなら、こういう種族としてあんまり自らを不幸だとか思ってはいなさそうだ。


「純血の血統が薄くなりますよ、良いんですか!!」

「今はそれより私の知的好奇心を満たしたいだけだよッ」


 俺は彼女とズボンのベルトを守る攻防をしていると。


「大変ですお嬢様ッ!! またリーチです!!」


 そんなスーロの声が聞こえたのだ。





 お嬢様とサキュート卿の出陣を、使用人達一同で見送った。


「……ここまでリーチの出現が多発すると、他の領地ではどうなっているのか知りたいね」


 キュリアさんが顎に手を当てそう言った。

 先ほどまで俺のズボンの中身を狙っていたとは思えない。


「やはり、お嬢様には氏族召集を発して頂くべきでしょうか」


 メイド長は愁いを帯びた表情でそう言った。


 氏族召集……当然ながらお嬢様には血を分けた親戚、領地を持つ一族が存在する。

 それを集めて、会議をしようと言うことだろうか。


 俺は子供の頃にやっていた、行事で親戚が家に集まるのを想像した。


「その方が良いでしょう。俺からもお嬢様に進言させて頂きます」


 メイド長だけでは聞き入れて下さるか分からないので、俺も家令と言う立場からお嬢様に各地の状況の確認をお願いすることにした。

 本来なら、他の五公の領地とも連絡を取るべきだろうが、そちらはそちらでほぼ独立した小国みたいなものだ。俺らが口出しできることではない。


 この場はこれで解散になったのだが、遠目に見ていた妹様がこちらに歩み寄ってきた。

 まだ姉妹間での蟠りはほぐれていないようだった。


「ヨコタ様、私は個人的に人の氏族に連絡を取ってみます」


 人の氏族、かつて女神メアリース様に帰順し、中立を取る一族。

 あのラノベには貴族間の争いの間に立ち、毎回決裂の憂き目に立ち会う不憫な立ち位置だった覚えしかない。六公爵の氏族の中で、一番ネームドの吸血鬼が少なかった勢力だ。

 5000年前は裏切り者だの何だのと他の氏族から軽んじられていたのも、争いの仲裁が難しかった理由かもしれない。


「わかりました、お願いします」


 お嬢様でさえ、あれほど全盛期の吸血鬼から衰退している。

 他の公爵家もあまり期待できないが、仲間は多い方が良い。


 そうして、今は事態は待つだけになった。




 だが、事態は俺や吸血鬼達の想像を超えて変化していく。


 半日ほどして、お嬢様とサキュート郷が帰還された。

 俺達使用人はそれを出迎えたのだが。


「お嬢様!!」


 馬車の荷車から降りようとしたお嬢様が、態勢を崩した。

 地面に倒れそうになった彼女を、反射神経が良いスーロが支える。


「ああ、やっぱりお嬢様、無理をなさって……」

「……いいのよ、気にしないで」


 サキュート卿が真っ青な顔をして、スーロと共にお嬢様を支える。

 だが、お嬢様はそれ以上に顔色が悪い。


「至急ベッドのご用意をしてきます!!」


 メイド長が血相を変えて城内に駆けだして行った。


「二人共、落ち着いてください。

 まずはお嬢様をお部屋に運びましょう」


 下級吸血鬼達は、こう言っては何だが指示待ち人間である。

 言われたことはちゃんとこなすし、真面目過ぎるくらいずっと続けるが、自発的な行動が難しい側面がある。

 だから俺はオロオロする二人にそう言って宥めた。


「サキュート卿、馬車を戻しておいてください」

「わ、わかりました」


 俺は馬車を操れないので、彼女にそうお願いした。


「スーロ、お嬢様をお部屋に運んでくれ」

「あ、その、今は咄嗟でしたけど、お嬢様のような高貴な御方に私のような下僕が勝手に触れるのは、本来……」


 騎士階級に叙されたと言うのに、謙虚なのか奴隷根性なのかスーロは控えめにそう言った。


「……わかった、俺が運ぶよ」

「お願いします……」


 仕方なく、俺がお嬢様を抱き上げて運ぶことになった。

 俺だって大差ないだろうに。


 そして、ギョッとなった。軽い、本当にマネキンを持ち上げているように、お嬢様の肢体は軽く細かった。


 こんな体で、領民の為に戦っていたのか、と俺は思った。


 彼女を抱えたまま、俺は城内に入る。


「……ヨコタ」

「はい、ここに」


 か細い声。

 彼女を運ぶ光景は、きっと絵になるだろう。


「聞いて……」

「はい、何でしょう」


 俺が彼女の声を聞こうと、顔を寄せた時だった。



 がぷ、とお嬢様は俺の首筋に噛みついた。

 落とさなかったのは、奇跡だっただろう。


 俺は困惑しながらも、彼女を強く抱き寄せた。

 これで彼女の体調が少しでも良くなるなら、とそう思ったからだ。


 なんとか彼女をメイド長が整えたベッドに運び終え、お嬢様は眠りについた。


 またしばらくの間、眠り続けるものなのだと誰もが思った。



 翌日、完全に冷たくなったお嬢様をメイド長が発見するまでは。






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