君色の涙

　一限目、二限目、三限目が終わりお腹も空いてきたころ、トラブルが起きた。のあの好きな人を美咲が美咲の彼氏の走馬にバラしたのだ。それだけならまだ単純だが走馬にけいすけが言われたって言ってるのに言ってないと言っている。誰が正しいことを言っているのか。

　結局四人は昼休み呼び出され話し合うことになった。四人の主張はそれぞれバラバラで

　のあ「好きな人言われた」

　美咲「バラしちゃった」

　走馬「美咲に言われけど俺はけいすけには言ってない」

　けいすけ「走馬に言われた」

　だった。

　結局誰も主張を変えずに昼休みが終わり掃除の時間になった。掃除は委員会やクラブなどの片付けの呼び出しをされている人も多いので話し合いができないのだ。どうせしたって誰も主張を変えないよというのがのあの本心だ。

　掃除後の綺麗な教室に速報が入った。

《美咲が相馬をふった》

　もしかしてあれのせいだろうか。美咲はバラしたことを正直に言ったのに走馬だけ隠しててずるいって思ってるのだろうか。

　結局トラブルはしばらく話し合える時間がなく4人と忘れてしまった。