日記から始まる、異世界×現代ファンタジー

前作に続き、異世界をつなぐ「日記アプリ」というがとても新鮮で、物語の導入から強く惹きつけられました。


派手な転移ではなく、言葉と一手一手のやり取りを通して世界が交差していく構成が秀逸で、登場人物たちの心情が丁寧に伝わってきます。


真司と健一、それぞれの視点が重なっていくことで、現実と異世界の距離感が自然に縮まり、『世界を越える』というテーマに静かな説得力を持たせている点も印象的でした。


人生の選択が重なり合う描写には、知的な余韻と温かさがあり、続編が気になって仕方ありません。


落ち着いた雰囲気の中に確かなロマンがあり、じっくり味わいたくなる良作です。

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