サヨナラ「育メン」①泣くなスナガ君!

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 まずは、育児で「イクメン」って言わなくなったことを知らなかった人!知っておいて、損はないよ!

 「え?あの名前、変わっていたの?」

 知らない人も、いるかもな~。

 「男性に育休を進めるプロジェクトの名前を、変えましょう!」

 いつの間にか国が決めたので、知らないのも仕方がない?

 「育メン(イクメン)の言葉は、時代に合いません。これからは、共育(トモイク)にしましょう」

 そ、そうなのか。

 まあね~、名前を変えたくもなるか。

 だって、少なくとも、「男性の育休」に問題ありすぎ。

 「男性が育休をとる率」は多くなったけれど、「取るだけ育休」などといって取得日数が短いことも多い。

 こりゃ、問題だ。

 「男性は外で働き、女性は家で子育てしましょう!」

 結局、その古い考え方は変わらなかったわけで。

 名前を変えなければやっていられない、育児不審。

 「育児は、男性の仕事でもあるんです!メン(男)という言葉を入れましょう!」

 でも、現実は上手くいかないんだな~。

 「育メンっていうと、育児は男性が中心になってやるものだと誤解されませんか?」

 「育児は、男女共にやるべきですよね?」

 「思い切って、メンっていう言葉を使うのはやめませんか?」

 ゆれる思い。

 では、育児の現場を見てみよう!

 今なげいているのは、子どもを持った、スナガという新婚男性だ。

 「子育てって、何?うう…」

 泣くんじゃないと言われきびしく育てられてきた元甲子園球児の彼の立場は、どこ?

 「あなた、わかった?」

 「…」

 「育児をして、女性の悪口を言えなくなったでしょ?」

 「…」

 「育児のきびしさを越えて子どもが成長した姿に感動するって、男性は簡単に言う」

 「…」

 「その甘さが、わかった?」

 男性には、言い返せるはずもない。

 これまで男性は、父親という存在意義も深く考えてこなかった。

 「男性中心社会」

 そうチクッといやみをもたれる世の中で、子育てはどうあるべき?

 「これからの時代は、育メンじゃなく共育だぁ!」

 「はい?」

 「奥さま~!」

 「え、何?」

 「お願いです!奥さまも、育児を手伝ってください!」

 「…」

 「だからこそ、共育!」

 「…」

 「男のオレだけでは、無理」

 「…」

 「そもそも、育児にはこんなに金がかかるの?こんなの、罰だ!育児罰だ~!」

 「子どもか!」

 新婚男性・スナガの育児罰劇場が、スタートします。

 育児って、何?

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