火星と地球の交換留学

クライングフリーマン

火星と地球の交換留学

 ================= 基本的にフィクションです ============

 20XX年。ちたまとひぼしは「姉妹星」だった。

 それぞれは、それぞれの文明を築き、それぞれの人々は平和に暮していた。

 ところが、ひぼしとちたまのえらいさんたちは、ひぼしの人々は、ちたまで暮して、気に入ったら永久に住んでいい、と決めてしまった。

 お互いの存在を知らなかったから。お互いの事情も知らなかった。

 ちたまのえらいさんたちは、ひぼしの人口が100倍あるのに、条件を付けるのを忘れてしまった。

 10年後。ちたまの人口は、3倍に膨れ上がり、もう住む所が無くなって来た。

 ちたまのえらいさんたちは、初めて「もう終わりにしよう」と言い出した。

 すると、ひぼしのえらいさんたちは怒った。

「約束が違うじゃないか。無条件で、生活費も出すって言うから住んでやっているんだぞ。文句があるなら、戦争して、ちたま人の人口減らしてやるぞ。」

「そんなことしたら、ひぼしの人も死んで、人口が減る。」

「構わない。増えすぎたから、人口を恵んでやったんだ。何を文句言うか。」

 ちたまのえらいさん達は、つきいーに引っ越した。

 全員が引っ越した後、地下から出てきた、「つきしたじん」が住みたいなら「家賃寄越せ」と言ってきた。

 ちたまの人々は帰るところがないから、つきしたじんに家賃を払って住んでいた。

 しばらく経ってから、分かったことがあった。

 つきしたじんは、昔、ひぼしから引っ越して来た人々だった。

 ちたまの人々は、ちたまのえらいさん達をもう恨むことが出来なくなっていた。

 ひぼしのえらいさんたちが殺したからだ。


 20YY年。

 幼い子供達は、親から、その話を童話で聞いた。

 子供の一人が言った。

「ちたま人は算数出来なかったの?可哀想に。」

「ああ、可哀想だね、子供ばっかり作ったひぼし人も、人が多すぎたら住めなくなることが分からなかったちたま人も。」

 雀人の親は、ちゃんと子供に教育していた。

 親はちゃんと知っていた。「共生も共存も『昔話』」ということを。


 ―完―

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火星と地球の交換留学 クライングフリーマン @dansan01

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