異端のアイリス
Kanade
▶︎prologue
私はどうやら人とは違う。
それは常々感じることだった。
きっと価値観が希薄だったから。
まぁ一言ならそうなのだろう。
けどこれほどとは思ってなかった。
浮かんだ笑みに思わず自嘲する。
ガラスを見ながら、そう思う。
だって目の前に車が迫っているのに、笑みを浮かべてただ待つなんて。
我ながらほんとに、終わってる。
ただ、結局のところ安心していた。
え、理由?そこは聞かないでよ。まぁ、
子供らしいただの戯言だから。
案外と聖夜らしいプレゼントかも。
とはいえ賭けには外れたらしい。
楽に終わったらよかったのに。
壊れておわりか天国・地獄か、あるいは異世界転生なのか。
まぁ一概に言えたことではないけど、
神とこの世は絶対嫌だ。
薄れゆく中で、でもそう思った。
異端のアイリス Kanade @Nico25Kanade
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