黎明のウォールド WAR OF WORLD

@davinchi

第1話 始まりは突然

どうしてこうなったかはわからない。

気づけば異星人が攻めてきて、ある意味戦争とも言える状態になっていた。

だけども一般人にはあまり関わりがないものだと思っていた。

いつも他人事のように感じていたのに、まさか本当に異星人が攻めてきているなんて信じてもいなかった。

だから僕は今、この状況に驚いている。

「はぁ……はぁ……、ここまでくればいいだろ…」

僕は日比野昴。なんの変哲もない高校一年生だ。

突然だが、今僕は異星人に襲われかけて、それでなんとか走って逃げ延びていた。

はずだった。実際には異星人は10メートルあるかないかのところまで迫ってきており、

謎のノイズ音を放ちながらこちらにきていた。

『aedngjbjwjp!』

「なんだよ!お前はなんで言ってるんだよ!」

そう叫びながら僕はまた走る。

迫ってきている異星人は人間とはかけ離れた見た目。

簡単に言えば怪物

確かに二速歩行ではあるが、見た目は蟻といえばいいのかわからない

だがこれだけは言える。腕が4本あって背が2メートル近くある目の前の生物はただの人間には敵わないことを感じさせるほどのオーラを纏っていた。

僕の体力は底を尽きかけていた。だが目の前の怪物はそんなことお構いなしにこちらに迫ってくる

『adjgtejvd'tw?』

「なんだよ……!こっちにくるなよ!!

うわっ……!」

怒声混じりの喉の枯れた僕の叫びは怪物にとって気になりすらならない取るに足らない雑音なのだろう。

それに道にあった石のせいでつまずき、僕は転んだ拍子に腰が抜けた

化け物が目の前まで迫る。

(死ぬのか?僕?嫌だ!まだやりたいことだって沢山あるのに……彼女だって欲しかったのに‥‥)僕の願いはおそらく、途絶えるのだろう

怪物が手を挙げおそらくそれを僕に振りかざす。そして僕は死ぬ。そんなことが簡単に頭の中で予想できてしまった。

(嫌だ……嫌だ嫌だ!死にたくないよ!)

『adthtety!』

怪物が僕めがけて手を振りかざし……

そうな刹那。黄金に輝く光が、僕の怪物の間を割いた。

(おい!そこの少年、立て!)

謎の女性の声がする。そしてそこの少年とは僕のことを指すのだろう。だがどこからこの声が?

(目の前にいるだろ!この光の中に腕を突っ込め!早く!)

声の主はこの金の光からだった。

「は‥‥?意味がわからないです!誰ですか!?」

僕の返答に光は怒り混じりに応えた。

(いいから早くしろ!お前死ぬぞ!)

死にたくない。なら、この光のことを信じるべきなのか?迷う暇わない。ならば僕が取る行動は一つ

「わかりましたよ…!信じますからね?」

光に腕を入れる。その光は温かく、僕の体を包み込んできた。

目の前の光が消え、突っ込んだ腕を見ると

見たこともない謎のガントレット?と言うのが装着されていた

(よし、着けたな?そしたら目の前の異星人を倒せ!)

腕からさっきの光の声がした。

「なんでこれは?!」

混乱の入り混じった声をあげると、(いいからやれ!)と話にも取り合わないと言わんばかりの返しをされた。

「はいはいわかりましたよ……」

不安だ。仮にも武器があるといえど、目の前の化け物を倒せるのか、それどころか通用するのかわからい

(安心しろ。今のお前には私がついてる)

優しい声音で励まされる。

『amvtsm(jp!』

怪物が拳をこちらに振ってくる

「うわぁ!」

咄嗟に腕を前に出す。しかし、腕には痛みどころか衝撃すらないも同然の感じだった。

"これならいける"

そう確信した僕は自分から怪物に向かって殴りかかった。

「ありゃぁぁ!」

拳が化け物の胴体に当たる。敵は後ろに下がった。手応えはある。敵の鱗のように硬そうな皮膚に拳の跡がついた。

「すごい………」

僕は驚きでいっぱいになった。非力な自分が化け物を後退りさせ、敵にダメージを与えたことに。

(この調子で攻めろ!お前なら勝てる!)

武器から聞こえる光の声を聞き僕は化け物まで向かって走り、敵が手を体の前で構える。おそらく防御の姿勢。

「どうすれば……もうこうなったら!」

やけと言ってもいい。戦闘の経験がない僕は相手の構えの腕を真正面から殴る。

敵の体勢が後ろに下がりかけ、構えの腕が上にされた。胴体がガラ空き

「そこだ!」

殴打と言っていいのかわからない。だけどもとにかく殴った。殴り続けた。感触が自身にも伝わる。

「終わりだー!」

最後に本気で、今の本気をぶつけて、

殴った。

敵の胴に風穴が空いた。そして巨体が後ろに吹っ飛んで、倒れた。

「勝った……、これで僕は死なない」

正直目の前の景色はグロい

だがそれ以上に自分の手で、命を守り切ったことに感動していた。

「よっしゃぁぁぁーー!」

感動の叫び

それは誰にも聞かれることなく空に散っていった

(おい!早くこの場から離れるぞ!)

光の声がそう語りかけてくる

「えっ、でもこの死体どうしたら?」

そう聞くと光の声は

(そんなの放っておけ!早く!)

急かしてくる声に僕は「わかりました!」と答え、この場を走って去った。

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