恋にミステリー

月宮憂華

恋はミステリーと紙一重

運命学園。日本で最も美女が多い学校として有名であった。そのためその場所は楽園として崇められた。しかし行きたいと望む人は多く、倍率は脅威の平均40.7であった。そのため受かる子は少なく受かった男子が入れば英雄と言われ、他校の男子から羨ましがられる。

そんな学校に家から近いからと理由で志望し受かってしまった男子がいた。分木である。

分木は恋愛に興味がなくしたことがなかった。その為この学校が日本一美女が多いことすら知らなかった。

入学早々男子はナンパをし、一目散に美女を自分のものにしようと競い合っている、なか、

分木は他の男子とは違い、ただ端の机に座り本を読むだけであった。

その時地面に消しゴムが落ちていた

分木は消しゴムを拾い持ち主を探そうとすると、隣でモジモジとしている女の子が居た。

「あの、これ貴方のですか?」

「そ、そそうですぅ、ありがとうございます」

目は髪で隠れてよく見えなかったが顔を赤く染めていた。

消しゴムを渡し、本を続きから読もうとすると

「その本、おおおもしろいんですか??」

震わせながら聞いてきた

女性に話しかけられたことすらなかったため戸惑いながらも話した

「面白いですよ、少し内容は難しいですけどね」

ぎこちない笑顔をしながら言った。

「そうなんですね、難しい本読めるなんて素敵です…!」

初めて素敵ですなんて言われて、少し照れてしまった。

すると

「あの、少し、いいいいたいことがあるので放課後、校舎裏に来てください、」

顔を真っ赤にさせながらも言ってきた


分木は少し戸惑いながらも承諾し、放課後校舎裏へ行った。すると顔を真っ赤にして立って待っていた。

声をかけるとびくりとしながらこちらを見て近づいてきた。

「突然ごめんなさい呼び出してしまった、分木くんに言いたいことがあって…ね」

分木は少し悟った。これがこれが、告白だと!

「へ、平気だよ、、そそその言いたいことって、な、何かな」

「私、前から分木くんのことが、好きだったの、、」

分木は震えながら

「それってつまり、」

「分木くんが良かったらでいいので私と付き合ってくれませんか?」

分木は人生初の告白に胸がはち切れそうであった。鼓動の音が体全体に響き人生で初めて鼓動がうるさいと思ってしまった。

「そ、その、僕で良ければ、、お、お願いします!」

声を振り絞って言った。

分木はふと疑問に思った。

関わったことない、はじめてあった人から告白なんて有り得るのだろう、それに、相手の名前すら知らない。少し不安になり聞いた

「あ、あの、僕と今日初めてお会いして、名前すら分からないですし、なんで僕のことを好きになったんですか?」

恐る恐る聞くと、顔を真っ赤にして近づき

押し倒してきた。

「それを今から教えてゆっくり、教えてあげる♡」

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恋にミステリー 月宮憂華 @Shiva0207

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