憂々


君は


湧き上がり降りそそぐ


原石のようなそれを


上手に受け止めて


思いのまま形にする


僕は


掻きむしり絞り出した


亡霊のようなそれを


酷く垂れ流しながら


ただ書き散らしている


君のそれは


あんなにも美しいのに


僕のそれには


形すらないなんて


それでも君のとおんなじに


僕のもちゃんと呼吸をしている


僕の言葉もここに生きているの

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