箱庭
やけにはつらつな夢
最高傑作の予感が続き
どこまでも書ける気がしたまま
優雅に年月を跨いでさ
窓の外を夏がもう5回も通り過ぎた
僕の中の小さな世界の
季節は止まったままで
時間をただ溶かしてゆくような生活
ああ 星の運命に振り回されている
いつだって目に飛び込んでくるのは
讃えられ誇らしげな他人たち
同じ生き物じゃないみたいな感覚は
いい加減もううんざりなのに
「生きるのってさ」
小さく吐き出して
俯き黙り込んだ君のその
無数の可能性を含んだ一言に
続くはずだった言葉を
僕は今も探しているみたい
だからこんな星にとどまって
まだばかなことを続けているんだ
箱庭 星るるめ @meru0369ymyr
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