いつもと違う1週間

不思議な夢を見てから、1週間がたち、私は1人旅の行先をあの白い外観のホテルに決めた。


近くには綺麗な海が広がっていて、自然に囲まれてぽつんと佇んでいる。


ホワイトホテルと言う名前だ。


白い外観のインパクトが強かったから、覚えやすかった。


誕生日から不思議なことが続いている。


1つは、あの白い小さな箱のプレゼントについて。翌朝、施設の全員に尋ねたが、送り主は誰もいなかった。


あのペンダントは誰が送ってくれたのだろうか。もしかしたら、ホテルの招待状と一緒に間違って届いたものなのかもしれない。


そして2つ目は誕生日の夜に見た夢について。


あの場所はどこなのだろう。

もしかしたら、ホワイトホテルと関係しているのだろうか。


そうだとしたら、私は過去にそのホテルで何があったのだろうか。

そして白い服を来たあの人。

フードを被っていたような気がする。顔は分からないままだが、私と施設に来てくれた人と雰囲気が似ていた。もしかしたら、その人なのだろうか。


私は1人旅で幼い頃から覚えている2つの記憶について、知ることができるのかもしれない。


明後日、ようやく1人旅が始まる。


未知への 旅に少しだけ期待を膨らませていた。

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