笑いながら「創作論」も学べる楽しい作品です。
序盤からとにかくカオスカオス!
本作は朋子と美紀奈の二人が登場し、美紀奈の書き上げた「小説()」を朋子が読まされ、毎回そこにある「まちがい」のヤバさにツッコミを入れるという形になっています。
一話ごとに美紀奈が強烈にやらかし、画面そのものがかなりのインパクトを持ったものになっていきます。
「まったく改行しない超読みづらい文章」とか、「考証面であからさまに失敗してるファンタジー」などなど。
会話文の最後に「。」を付けてはいけないこととか、三点リーダも「……」とやるのがマナーだという基本もしっかり記載されているのが嬉しいところでした。これ本当に、気になる時はものすごく気になってしまうポイントだから。
勉強になるのもさることながら、美紀奈のやらかし具合と朋子のツッコミが楽しすぎて、物語としてもとにかく面白い作品です。
架空投稿サイト『よみかき』で、高校生の美紀奈と辛口だけど優しい朋子が、創作の『あるある』を笑いに変えて教えてくれる連載コメディ。読みやすさの基礎と『最低限のリサーチ』が、軽快な掛け合いのままスッと入る。現在4話まで、肩の力を抜いて学べる入門書だ。
第2話では「生徒会長は1番かわいい人がなる」というカオスな学園冒頭を例に、段落の一字下げやセリフ改行、『……』表記、数字の統一、ルビの付け方までを、朋子の「字の塊で窒息するかと思った」で笑わせつつ改善点が腑に落ちる。第3話は「十九世紀末のドイツ・アムステルダムで十ユーロ」というわざと迷子の設定で、地理・通貨・固有名詞・慣用句のズレを一気に可視化。第4話は『声優/実写キャストまで盛る過積載キャラ紹介』を全力でやって見せ、必要なのは冒頭の最少情報だと体感させる。説教臭さゼロ、学びは濃密。次の『まちがい』が楽しみだ。