ホーリーナイト物語

@P0q1

第1話 とある1日と英雄の証明

 とある世界、とある大陸、この大陸中央にあるとある勢力が築いた開拓村、兵役を済んだ男女と、兵役を待つ未成年者が暮らす。

 この開拓村に一人の青年、瞳が左右非対称のオッドアイ、髪の毛は銀髪、外見としては普通、また開拓村自警団に所属し、双槍の使い手を兼ねた双剣の使い手、この二つの武器に拘りがあり、たいして強くもないも、好んで使う。

 この青年の祖父が双斧の使い手、父親が双斧の使い手、また兄が双斧の使い手、また姉が双斧の使い手、この為に双槍、双剣に強い拘りがあり、またクロスボウを二つ持つ練習も重ねる。

 

 「シルン!」


 とある青年は夢の中で起こされた。


 「出発日でしょう。急いで」

 

 夢の中で支度、また武器は双剣と双槍を握る。

 夢の中で支度、この女性の声に促され、村の外にある見張り台に登る。

 

 「シルン」

 

 声の方に振り向く、村の自警団団員の女性がいた。


 「あ」


 振り向く先、大陸中央には珍しいデーモンズとストーカーズが来る。

 

 「シルン」


 見張り台にある鐘を鳴らす、村から自警団が来る。

 戦い、シルンは双槍、双剣に戦い、だが夢の中で、双槍は弾かれ、双剣は弾かれ、勝ち目のない戦いに挑むシルン。

 シルンは戦場の隙間から逃走、勝てない戦いから逃げた。

 起きた、普通の日常、シルンは夢の中で逃げた事を悔やまない、シルンの信仰する祠の神様達は禁止はない、教えはない、天国はない、地獄はない、シルンは運がなかったなと苦笑い。

 シルンは令和時代からの転生者、元々は神社の信者、シルンに自己犠牲とかない、勝てない戦いに挑む理由がない、シルンの神様達は逃げていいと許す。

 シルンは決意する。

 (さようならシルンの世界、さようならシルンの全て)

 村、自警団を切り捨てる判断を下した。

 朝方の訓練場。


 「自警団団長、勝てない戦いはどうします?」

 「勝てない戦いか、逃げるしかないな」

 「そうなんですか、てっきり英雄の証明の全滅を選ぶと思いました」

 

 シルンの言わんとした事はわかる、自警団団長に従って全滅するまで戦う。


 「祠の神様達は勝てない戦いは逃げていいと許すので」


 シルンの言わんとした事はわかる。


 「英雄の証明か、最後まで逃げるか、二つに一つですね」


 自警団団員達は英雄の証明とは言わない、村の全滅より、逃げる朝日を選ぶ。

 村の全員はシルンの非情な判断を理解した。

 全滅するまで戦う英雄の証明、最後まで逃げるかと二つに一つ。

 

 「自警団の最後の花道は英雄の証明と判断してます。お達者で」


 苦笑いした団長、シルンの非情な判断は、兄、姉、父親、祖父も聞いた、最後まで戦う英雄の証明とはいかない、シルンは生きるを選んだ、これが非情な判断も、シルンの判断は尊重された。

 

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