EX2 ティムの日常
元気が取り柄の私はティム!
海が大好きで、よく魚を収集してるよ。
でもこの日は、ふわもふギルドから呼ばれてるんだ。
とりあえず向かわないとだよね。
…サボりたくてしょうがないけど。
ふわもふギルドは…
猫が住み着いてる珍しいギルドとして有名で、実際は猫カフェと経営してるんだ。
それに、獣ギルドっていう私達の種族は男女別な理由が…犬派か猫派が大きな理由。
時にはポーションとリポーション派みたいな謎の議論までしている。
正直かなりどうでもいいのに…
相容れないみたいな関係性があるんだ。
しかし、今日の待ち受け猫は三毛猫ちゃん!
は毛並みが良くて可愛い…。
「んねー」
「スリスリしてくりゅな」
「ねーねー」
「もー可愛すぎるっ!」
まぁ、背後の視線が痛いけどね…。
猫の世話、ちゃんとしてるもん!
「あら、ティム」
「お母さんー!」
「巨大魚討伐しに行ってくるわね」
「なにそれ?」
「メカジッキーがなんか現れたみたいよ」
「なんか不味そうな名前」
「機械じゃないのよ?」
「よくわかんない」
お客さんって呼んでるけど…
実際はよくわかってないの。
それでも"家族"ってこんな感じなのかな?
母はよく笑うしいじってくる、時に嫌なこと言うけど…悪気あってじゃなくて心配してるからなんだろうね。
それに、友達も同じだと思うんだ。
その人の為に、傷つける覚悟で伝える。
悪気あってじゃなくて、本気で心配してるから…ちゃんと"伝える"
言われるのが嫌とかってあるけれどね。
でも全否定じゃ、なにかに気付けない。
私がこの世界で学んだことなんだ…
'温かみ"ってどの世界にもあるわけじゃないから。
―――って辛気臭いよね。
だから、動物が好きなんだ。
人は常に何かを考えてなきゃ、すぐ友情が破壊されるからね。
その点、動物って不思議なもので見てるだけで癒される。
私って何に疲れてたのかな…?
「ティム、留守番お願いね」
「はーい」
さて、周りの仲間たちに料理を…
あれ? 食材が逃げていく…?
仲間が部屋に帰っていく…なんで!?
キッチンに立ってるけど…
氷華によく包丁の持ち方あぶないって言われてるけど…そう?
振りかざした包丁がやけに輝いている…。
仲間達はもはや身の危険しか感じてない。
"あんな個性的な味"を食えるわけないっと。
「えーと、今日は肉を焼く」
レシピ本見てるけど…まっいっか!
投げたレシピ本をゴミ箱に捨ててしまった。
肉をね、猫の手で…ズッパーンっと!
あれ? まな板が切断されちゃった。
肉切れてないよ?! なんでぇ!?
「つ、次はえぇっと…焼いちゃえ!」
肉を丸ごと焼いていく―――
あれ? なんか聞き覚えがあるBGMが流れてる。それっぽいけど。
「そろそろかな?!」
こんがり色になったのに、真っ黒く仕上がった。
「こ、焦げ肉…。うー…。 こっからだよ!?」
レシピ本的には確か…
この肉を細かくしてひき肉と混ぜる。
「あちゃー、力加減が…。事故現場見たくなっちゃった」
ひき肉が飛び散ったの…
混ぜたのに、なんか破裂したの。
「こんばんはー」
「はい?」
「ゴブリンです」
「なんのご要件?」
「お金の話、お母さんはどちらに?」
「あー…。海でバタフライしてます」
「は、バタフライ?」
「はい! 熱烈なバタフライが好きなんです!」
おー、我ながら浮かんだ突飛な案…。
ゴブリンすっごい引いてる。やったね☆
「クンクン。何やら美味そうな匂いが…」
「食べていきます?」
「良いのですか?」
「はい」
私はもはや全てを天の導きを従い…
完成させた一品―――"凄く黒っぽいなにか"
わぉ…これ食べれ…うっ!? くさい!!
「なんと痺れる香り―――」
「でぇあっ!」
「ぐふっ!!?」
あ、思わず顔にぶつけちゃった…。
ゴブリンは、その日…は一時的に記憶を失ったらしい。
お母さんにこぴとく怒られました。
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