紅の大天使は闇夜に笑う
笑来
紅の大天使は闇夜に笑う
分かっていたけどあなたには
私の背中が見えてない
私の仮面が見えてない
私の言葉が見えてない
いつも通りヘラヘラ笑うあなたを
いつも通り優しく見守って
いつも通り楽しそうなあなたを
いつも通り見えない〈ナニカ〉から守って
ただ自分の傷だけ増やしてる
誰も気づかなくていい
誰も知らなくていい
私のこの計画は
あの人は気づいた
『弁慶のモノマネでもしとるんか』
矢を抜いて、手当てまで
『そんなトコおらんと、こっちおいで』
変わった被り物で顔は見えない
どこか落ち着く 低いその声は
矢も傷も 全てを溶かすようで
全てバレているようで
何故知っているのか問いかける
二チャリ、と笑った 気がした
『仲間にならへんか』
少し見えた被り物の下は赤く光っていた
『仲間の印や、呼んだら来るんよ』
変わったバッジを付けながら
初めて会った気がしないと言ってしまった
変だと言わずに頭を撫でて闇夜に消えた
私の背中が
私の仮面が
私の言葉が
私の計画が
あの人には見えるのだ
『当たり前やろ、仲間なんやから』
姿は見えずとも闇夜に響く
本物の天使に出会った
救われた そんな
変わったヒトだった
紅の大天使は闇夜に笑う 笑来 @shiki_mg
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