異世界に、地球仕立ての魔女をひとすくい添えて
もずくの天ぷら
第1話 グッバイワールド
魔女とは何か? と聞かれた時、東雲ユウリはこう答えた。
『世界を改変する者のことよ』
魔女の使う魔術は世界改変の力。故に嫌われ、故に強いのだという。
『憎まれっ子世にはばかるっていうじゃない?』
だが、驕る平家は久しからずともいう。
驕る平家に例えるのは不遜だが、東雲家と言えば世界を代表する財閥のうちの一つだ。ユウリはその末端に所属している。
なぜ今その話をしたのかと言えば、その屋敷が燃えているからだ。
白塀に囲われた武家屋敷と見まごう程の建造物だったが、暴力的な炎にのまれ、今、消失しようとしている。
サイレンの音はまだ聞こえてこない。
「木造建築って思ったよりも盛大に燃えるもんね」
雪空の下、自身が通う高校のセーラー服を着た東雲ユウリはそれを見ていた。熱風に煽られた長い黒髪がまるで羽のように広がる。ツリ目気味の大きな目、細い唇。冷たい印象を与える顔立ちだったが、動かなければとただし書きが付く。残念美人とは魔女仲間の談だった。
火災現場に存在する生存者はユウリ一人。そして――
『ユうリィあ゛り゛がトゥ』
ぶくぶくと膨らむ泡を爆ぜさせながら、黒く汚れたソレは声をあげる。かつての面影はどこにもなく腐肉に爛れを混ぜ込んだような姿でブルブルと身を震わせていた。
福の神、もしかしたら最初は小さな幸の運搬者――座敷わらしだったのかもしれない。本来の名は忘れ去られ、汚れきった存在だ。
祖は平安時代とも言われる東雲家の歴史を紐解けば「豪運」という言葉を三つ重ねてもまだあまる逸話が数多く残されていた。その理由がソレである。幾重にも張り巡らされた結界により閉じ込められたソレは降り積もる年月に汚れに汚れ、最後は災いが降りかからぬよう厳重に封印さるに至った。
古き良き陰陽道に、西洋魔術、隠された神の祝福儀礼。古今東西ありとあらゆる手段で封印されていたソレを解き放つのは、
封印を解いただけで一族に名を連ねるものは身をねじ切るように死に絶え、池は腐り、鬼火が瞬く間に屋敷を飲み込んでいった。封印の残滓に縛られたソレが完全に解き放たれればどのぐらいの災いがこの地にもたらされるだろうか?
手を出したのなら最後まで面倒を見るべき――それが師匠の教えだった。ユウリは思い返しながら、きっちりと片をつける覚悟を決める。
「んじゃ、いこうか」
『駄ぁメヱ目目メ;』
東雲に名を連ねる身に封印を取り込み、十年かけて探し回ったウロボロスの呪印を重ねた。
これだけ揃えればこのどうしようもない存在すら、人間の
「怖くないよー。怖くないよ―。怖いのはむしろ私だよー」
正直、ソレを取り込むぐらいならば焼けた鉄の棒を飲み込む方がマシである。ユウリに被虐趣味はない。苦痛を想像するだけでげんなりする。
だが、決めたのだ。
『伊あ゛ぁだ目死死死だ滅滅滅死殺』
嫌がるように身を震わせるソレだったが、長年凝り固まった呪詛はユウリに流れる東雲の血を犯し尽くさねばならぬと
始まりはゆっくりと、次に速度を上げて、溢れ出した腐肉がユウリの腕に絡みつくと、腕は瞬く間に腐臭を放ち汚泥と化す。
食いしばるユウリから苦悶の声が漏れた。
その声を喜びに量を増す。伴い、ユウリは足を失い、腹を割かれ、耳を奪われ、目を喰らわれ、肉体を犯し尽くされ、残された魂すらも犯し尽くされ、それでも再度犯し尽くされる。
東雲ユウリは意味を失い、ただソレに犯されるだけの存在となった。
だが終わらず、その行為はウロボロスの呪印に従い百も千も繰り返される。
そして、ようやく、十分に、ぐずぐずに、混じったあと、人間の摂理に従い落ちていった。
『――千人を
魂の存在すら
『ここではそなたを引き取れぬ。そなたの居場所はここにはないのじゃ。解らぬか、解らぬよのぅ。かと言って地上に戻すわけにもいかぬな。そうじゃな、しばらく旅に出るが良いそこで
暗い暗い地の底から更に底へと落ちていく。やがてそれは流れ、
「ん……あぁ? あれ? 私? 私は? ユウリ。 そうだよね? あれ? 違う? 違わない?」
気がつけば私はどこかの部屋に居た。1メートル四方の石が敷き詰められたそれなりの広さの部屋。壁も天井も同じ様な石でできている。黒魔術なんかが行われそうな雰囲気だ。窓のない、多分地下室。
理由は思い出せないが確実に死んだような記憶と、やけにはっきりと誰かに旅に出ろと言われた記憶だけが残っている。ならここは始まりの地? 王様がやってきて、いけ勇者よ魔王を倒すのだとか言っちゃったりする?
そんな思考の海を彷徨っていたら、黒いローブを着た老人が身を震わせながら一歩一歩近づいてくるのが見えた。
「おお、おお、儂は間違っていなかった。やはり間違っていたのはアイツ等だった」
目が逝っちゃってやばい雰囲気がするから視界にいれないようにしていたのに、私の肩を掴みガクガクと震わせながら意味不明な事をつぶやき続ける。
こうなってしまえば無視はできない。
「軽いセクハラはどこに訴えればいいの?」
「次はアストラルに名を付けよう、名は何を……溢れ出る魔力、究極の魔神。魔の王。魔王。そなたは魔王だ」
勇者だと思ったら魔王だった。というか話がキャッチされない。
「もしもーし、魔王ね。OK魔王。私は魔王。ってかコレ呪い? ばっちいね、えんがちょ、えんがちょって聞いてる? ねえ、おじいちゃん聞こえてますか―?」
「縛れぬか縛れぬそうであろうとも。名で縛るなぞ浅はかであった。究極にて至極。我が研究の最終結果。自由に謳歌せよそして我が無念を……」
最後まで言い切る前に老人はバタリと倒れる。
名を付けて、それでほんの少しその人の運命を変えるような呪いだ。卦ほども効果はないが、素直に受けたいとも思えない。
それを返したとたんの、ネジでも切れるような死に様だった。
「死んでるね。というか死んでたのを無理やり動かしてたんだね。死霊術師もびっくりだわ」
倒れた老人に魂はなかった。普通、死んだばかりの人間というものはしばらくは魂がそこに留まるものである。
先程まで喋っていたのはロボットがしゃべっていたのとそう代わりはない。自身が死んだあとも動き続けるような呪が組み込まれていたのだろう。
「軽い呪詛返しのつもりだったんだけど、もともとガタがきてたところに止めを刺しちゃったかなぁ~。悪いこと……はしてないね。うん、自然を大事に。灰は灰に」
何が起こったのか? 疑問は尽きないがここにいても判断材料は増えないだろう。
枯れ枝のような老人の体を抱き上げ横たえる。その背後に見えた扉へと進む。
扉を開くとホールになっており、螺旋階段が続く。円上に配置された部屋をいくつかのぞくが、階段を登るのが正解のルートのようだった。
それを登ると建物の一階に出た。正面には大きな扉。おそらく外につながっているであろう。つながっていて欲しい。
『――代理人死亡により契約を破棄。推定継承者一名補足。規約第八一条により契約の移譲を行う。継承者よ、我が主の後を引き継ぐ者よ。我と契約をならざるや』
一階につくと声がした。姿はみえない。
「わー。人工精霊? すごいもの飼ってたんだね、おじいちゃん」
契約、契約ね。おじいちゃんが死亡(仮)したことにより、この人工精霊の契約が私に移ろうとしているってところか。
さて、悪の魔術師(推定)の遺産を相続したところで厄介事しかない気がするが、何が起こったのかも分からない。ここがどこかもわからない。そして裸である。
そう真っ裸なのである。ドヤ顔して言うものでもないな。文明開化を叫びたい。人権が欲しい。
「契約を、まず服をください。そしておじいちゃんおまかせしていい?」
『受諾。前契約者および代理人の遺骸については、規約第一条により我が所有物と定められております。丁重な扱い感謝いたします』
あ、人工精霊じゃなかった。人工悪魔だった。悪の魔術師(確定)だなこれ。契約ちゃんと確認しないといけないパターンだった。
後悔しても後の祭り。まあ、人権と人工悪魔との契約どちらを取るかと言われたら悩ましいところではあるんだけれども……。
「人権ふっかーつ!」
流石に下着まではなかったのでありあわせの布でどうこうして、黒いローブをお借りした。ユニセックスは正義だね。
ざっとみてまわった結果、建物は塔のようだった。
中央に螺旋階段を配し、円形に部屋が配置されている。地下が実験室、一階はホール、二階が生活空間。三階以降は魔術的ななにかだ。
二階の生活スペース、その一室にいる。想像以上に綺麗に整えられていて、人工悪魔さんの手によるものだと推測した。
「と、落ち着いたところで状況を整理したいね。人工悪魔さーん」
『アシュバールという名があります。主殿』
呼べば出てくる。支度に十五秒もいらない人工悪魔さんはまじ優秀。声しか聞こえないのが玉に瑕だけど。
「OK、OK。アシュバールさん。状況について聞きたい。ここはどこ? 前契約者は何者? そして私はどうしてここにいるの?」
最後重要。超重要。
『順番に行きましょうか我が主よ』
「OK、OK。順番は大事ね。じゃあまずはここはどこ?」
『ここは、イルマンジェ王国の辺境、ガーランド帝国との国境に面した黒の森と呼ばれる場所にございます』
「イルマンジェにガーランドねぇ……地図はある?」
『お持ちいたします』
声だけの存在がどうやって地図を持ってくるのか? と思ったらカチャっと音を立てて入ってきたのは30センチぐらいだろうか? モップのような不思議な生き物だった。
「アシュバールさんです?」
『いえ、これは私めが使役する屋敷妖精にございます』
「なるほど、ありがとう」
頭の上に乗せていた地図を貰うと、滑るような動きで開いていたドアから出ていく。ちゃんとドアを閉めていった。ドアノブどうやって握ってるんだろう?
そんな疑問を頭の片隅に置きながら、受け取った地図を眺める。
「文字読めないなぁ……森、森、森、これがイルマンジェ?」
『さようでございます』
地図の中央に描かれているのがイルマンジェ王国らしい。北に東西に伸びる山脈を配し、南にこの黒の森が存在する。南西の平野から南の森の入口付近まで線が引かれている。これがガーランド帝国との国境なのだろうか?
ガーランド帝国の領土が十だとしたら、イルマンジェは一か二。北西に位置する小国らしきものとあわせても甚だ心もとない配置だ。なるほど場所はわかった。
「ここは地球?」
『いいえ。そのような地は存じ上げません』
「なるほど、なるほど」
西洋建築らしき建物。聞いたことのない国、見たことのない術式。流石にこの情報化社会でそれはないなとは思っていが、どうやらとんでもないところに流れ着いたらしい。
「とりあえず、場所については理解した。あのおじいちゃんは何者?」
『かつてはイルマンジェ王国にある魔術ギルドの総帥を勤めていたと伺っております』
「なんでそんな人がこんなところにいたの?」
『申し訳ございません。承知しておりません』
「なるほど」
うーん、まあ、推測するにあれよね、権力争いに敗れたとか。異端過ぎて追い出されたとか、碌な理由じゃないだろう。
まぁ、いつの話かは分からないが、その相手っていうのもアンデットになって長生き競争でもしていないかぎり死んでるだろうから気にしなくてもよさそうだ。
「じゃあ、最後に私はどうしてここにいるの?」
『前契約者が選定した肉体に、代理人が異界からの魂を召喚し、定着させました』
「あー、なるほど、なるほど? これはそーいうことなのね。不可抗力みたいなもんなのかー、いやそんな気軽に行われても困るんだけど」
この世界に来てから感じた違和感の正体について合点がいった。
驚いた事に見た目はそんなに変わっていなかった。せいぜい髪が短くなっているぐらいか。腰まであった髪は、肩に触れるほど。
問題は、私は何になってしまったのだろうか? それに尽きる。――と混ざりあったことで半神に近しい存在になっていたとはいえ、人間の枠からは外れていなかった。
界を渡ったのが問題か、依代が問題なのか、魂の根本から創り変えるというのは神の仕事だ。それを人の手で図らずも行ったというのか、げに恐ろしきは人のなんちゃらって奴ですね。まったく。
あれ? ――ってなんだっけ? 何か残り香のようなものが存在するが、多分私は色々失ってしまっている。そういえば持っていくともいっていたような?
記憶は虫食いのように、存在していたことはわかるが、何が存在していたのかはもはや知る由もない。焦燥にかられる程ではないが、喪失感を覚える。どうやら私にとって――は大切な存在だったらしい。
『ご質問は以上でしょうか?』
思わず眉を寄せてしまった私に不審を覚えたのか、アシュバールさんがそう聞いてきた。
「うん、いまのところは。ありがとう。ちょっと自分の中で色々整理したいから一人にしておいてくれない?」
『承知』
ふっと蝋燭が消えるように存在していたなにかが消えるのを感じた。律儀な奴である。
一人になり、気配も消えたというのに、どうしてか閉塞感を覚え、窓を開けようと手をのばす。
長年開けられる事がなかったであろう窓は、しかし軋みもなく開いた。
空は青空が広がり、眼下は木々が広がる。空と森以上だ。人の背で見える地平線までの距離は四、五キロだったか。この世界が丸いとして二階から見下ろす先はまともに歩いていこうなんて思える距離ではない。
「これからどうしますかねー」
想定外の状態に浮ついていた気持ちも落ち着き、幾分冷静を取り戻す。人生というのはつまるところ、生きるべきか死ぬべきかそれだけが問題なのだ。
『主よろしいでしょうか?』
呼び声に目をさます。窓の外は真っ暗だった。その辺にあった椅子に腰掛け、窓枠にひじをつきながら外を見ているうちに寝てしまったらしい。
「ふわぁ~。なにか用?」
『夕餉の時間となりました。どのようになさいますか?』
どのようにというのは食べるか、食べないかということだろう。
「食べたいような食べたくないような、ちなみに食材ってのはあるの?」
『前契約者が残したものがございましたので、それで用意してあります。適切に保管されており、鮮度に問題はございません』
私の引きつった顔に何かを察したのか言葉が付け足される。用意されているのならば食べないという選択肢はない。
「じゃあ、食べるよ。案内して」
『畏まりました』
椅子から立ち上がるとドアが開く。案内するかのように行く先々の蝋燭が灯り、一つの扉へとだどりつく。目の前に立つと扉が開く。
豪華絢爛という程ではないが、白いクロスのかかった四人がけのダイニングテーブルと火のついていない暖炉。奥に見える扉が台所につながっているのか。
テーブルの上にはスープとパンと肉のソテー、サラダ。それにカラトリ―が並んでいた。
一人分のカラトリ―の前に座る。
「意外とまともだね。このお肉はなんの肉?」
『ギルギルのもも肉でございます』
「なるほど、なるほど」
まあ、美味しいのでよい。
「前契約者? はどうやってこの食材を手に入れていたの?」
『転移魔法を使用し、使役者に購入させておりました』
「わー、いいね。その術式まだ残っているかな?」
『後ほどご案内いたします』
転移魔法ってのはよっぽどではない限り座標を固定するための杭を起点に起動する。この感じだとこちらでも同じようだ。
これで飢餓に耐えかねて、あの森を徒歩で越えるなんて真似はしなくて済む。今の私が餓死するかどうかという問題は脇に置いておく。
「このサラダ美味しいね。ドレッシングは何を使っているの?」
『ロウレイ油に塩とキレア酢、いくつかの香辛料を混ぜております』
「なるほど、なるほど」
知らない食材ばかりだったが美味しかったので良しとする。若干薄味だったのはおじいちゃんの趣味なのだろう。老人だしね。
「おいしかったー。早速だけど、転移魔法の術式まで案内して。陣になっているのかな?」
『はい、陣となっております。外に出ますので、お履物を』
あ、いや、居住区はふわふわの絨毯がねひかれてあったんであんまり裸足が気にならなかったんだよね。
塔を出てしばらく行くと東屋のような建物についた。
案内役はモップ君だ。頭に蝋燭を載せて歩くのだけれど、危なげなく案内してくれた。
「これがそう?」
『はい。いくつかの街に繋がっていると聞き及んでおります』
「ふーん」
見たことのない文字に、見たことのない図法だが根本というのは変わらないらしい。方角と距離を指し示すもの。行き先。使用する力の制御。契約者の識別。
塔の上を見上げる。
「魔力は地脈と、天体から光に含まれるものから供給されているのかな? 風水と卦と魔術のミックスみたいな感じだ」
指先で触れると陣が起動する。
「アシュバールさんとの契約がこの陣にも作用するのか。無駄のない使い方をしている綺麗だね」
指を離すと停止する。安定している。
「まともな生き方をしていたら偉大な魔術師として名を残したのだろうな。さてアシュバールさん」
『なんでございましょうか』
「私のいた故郷ではね一宿一飯の恩義を返すのが習わしでね」
契約で繋がっているアシュバールさんには続く言葉がわかったのだろうか?
『……さようでございますか』
返事に間があった。
「アシュバールさんはね、どうしたい? ここで静かに暮らすか、それとも眠りにつくのか」
『おたわむれを』
「アシュバールさん、おじいちゃんの遺体をどうしたの?」
『喰ろうございました』
淡々と返す答えには含みはない。悪魔とはそういうものである。
「私はさ、正義を振りかざす気はないのだけれど、間違った呪法というのはやっぱり間違っていると思ってしまうんだよね。だからこの契約を続ける訳にはいかない」
『さようでございますか』
別に死んだときに食べられるのが嫌だという訳ではない。死んだ後に私を取り込んだアシュバールさんがどういう存在になるのかも興味はあまりないといったら嘘になるが、そもそも悪魔と契約を結んではいけないのだ。
「ここの地もね、無理がたたって汚れがでている。アシュバールさん一人ぐらいならって思うけども他のものは全部解かなきゃいけない」
『私は……契約を履行するものでございます……』
「そうだね」
絞り出すような声は、契約者からの存在意義を否定されたことよる魔力の乱れだ。苦しんでる訳ではない。
「明日、契約を解くよ。こーゆーのは早いうちがいい。返事はその時に聞くね。さてと、最後の命令だ」
『なんなりと』
「片付けをお願い」
『承知いたしました』
明日は忙しくなる。送らなければ行けない魂は一つや二つではない……地下に捨て置かれた遺体を思い返す。
まともな生き方をしていたら偉大な魔術師として名を残しただろうに……悲しきは人の妄執かな。
昼寝をしたがまだまだ本調子とはいかない。陣の隣に寝転がると、虫の音を子守唄代わりに朝まで一眠りすることにした。
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