ネットリテラシー~ウソが真実に変わる瞬間~

山本正純

ネットリテラシー~ウソが真実に変わる瞬間~


SNSを利用する時、何がウソか真実か分からないことがあるだろう。

そんな時は、発信元が公的機関や専門機関など信頼できる組織かを確認する。


このネットリテラシーの常識を揺るがす出来事を、私は体験した。




発端は、とあるテレビ番組だった。その番組では、放送終了直前に「明日のゲストは○○さんです!」と発表するのが通例になっていた。


それを見た視聴者がSNSで「明日のゲストは○○さんです!」と投稿。



ところが、その番組の公式サイトや公式SNSでは、午後6時現在、そのような発表が確認できない。



テレビ番組放送終了直前に、明日のゲストを発表したというソースを元に、AさんはSNSにその情報を投稿したとしよう。


しかし、公式サイトや公式SNSでは、そのような発表が確認できない。


もちろん、Aさんが観たのは、ディープフェイクではなく、リアルタイムでテレビを観たことで手に入れた情報だ。



この場合、Aさんの投稿は真実であるにも関わらず、ガセネタ認定されるだろう。


テレビ番組を見ていない者たちは、公式サイトや公式SNSで発表された情報しか信じない。


信頼できるテレビ局が発表した公式の情報であるにも関わらず、白が黒になるのだ。実に興味深い出来事である。



番組放送終了後から公式が発表される期間、リアルタイムで番組を観た者たちしか得られない正しい情報は、ガセネタとして扱われる。


そして、公式がその情報が真実であると光を当てた瞬間、ウソは真実に変わるのだ。


だから、インターネットは難しい!


(そもそも、公式発表のタイムラグが悲劇の原因なのだが、その件については触れないでおこう)

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