第2話コーナーの悪魔

「ストレートでこうも離されるとキツいな、ここまでFDと180sxは違うのか、まあ4年も違うから仕方ない」 

「早い、どうしてこんなに180sxが早く感じられるんだ」 

高速区間をすぎて連続したヘヤピンカーブに差し掛かったとき180に動きが見られた

「コーナーがここまで速いなんて信じられん、ストレートで伸ばしてもすぐに食いついてくる」

「さすがにFDは、速いなーでも勝たないとガソリン満タンがないし、仕方ない、あまりやりたくないんだが勝たないといけないんだ」 

「こちら第8コーナー2台が迫ってくるいや今来たよ、誠也」 

「そうか、FDか180どっちが先なのか」 

「なんだ、なんか今までとは違う、なに減速しない、あいつブレーキがイカれたのか」 

「やるとしたら、ここしかない」 

ドカ、と言う音とともにFDが180に抜かされてしまった 

「どういうことだ、溝に車体を入れたまさか、溝落としか」 

「さあこのまま、前は譲らないよ」 

抜かされてそのままゴール寸前まで来てしまった 

「チィ、このままで行かせるかよ、ヤバい、リアが流れた、立てなをせない」

キィィと甲高い音とともにFDは止まった、ガードレールには奇跡的に当たりはしなかったがブレーキの効きが完全に悪くなったと思った

「ガードレールには接触なしか、よかった、無理な突っ込みで車がお釈迦になるところだった」 

零太がゴールして、心配いになり見に来た 

「大丈夫ですか」 

「ああ、車もどうにかな、それよりどうしてあすこで、溝落としをしたんだ?」 

「明日、この車で幼馴染と海に行くんです、親父にこれに勝ったらガソリン満タンって、言われたからあなたに勝ったんです」

「そうか意外だな」 

レースから8時間後 

「ね、眠い」 

「はぁ~零太、昨日何時に寝たん」

こんなことを言ってくるのは幼馴染の犬塚玲奈いぬずかれな

「12時半」 

「バカじゃないの、明日早いの知っておきながら、何時にねてんの」

「はい、すいません」 

こんなバカみたいな会話をしながら、新潟の海に向かっていた 

「そういえば、妹さんは元気?最近見ないけど」 

「雪の事か、最近話てないから何とも言えない」 

零太には2歳離れた妹がいるが、あまり話さない 

「そうそう、雪ちゃん学校にも来ていないから心配で」 

「じゃ後で俺から言っておくよ」 

「ありがとう」 

「やっと着いた、疲れた」 

「海、綺麗」 

「たしかに、アイツラも来れたらよかったのにな、まぁ乗れる車があるかだが」 

「たしかに」

「ほら、写真撮るよ」 

「はいはい」 

パシャと言う音とともに自分の車も撮られたのであった

「ただいま親父、雪は」 

「おかえり、どうした零太、雪がどうした」 

「玲奈から雪元気にしてる?って言われてさ」 

「雪、零太帰って来たぜー」 

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