世界にダンジョンが出現した、戦闘狂俺大歓喜
@catchme
第1話 be 探索者
再投稿です
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暖かな春の日差しが寝起きの身体に染み渡る。
うんと伸びをして、布団からはいでる。
「うし、行くか」
といっても、ただの職業じゃない。
その名もダンジョン探索者。
7年前、突如として各地にダンジョンが出現した。最も大きな被害を受けたのはアメリカのテキサス州、次に日本の神奈川県。
どちらも政府が調査中のダンジョンから溢れ出したモンスターの群れによって、致命的被害を受けた。その影響もあってか、一時期全世界が外出を控えるように呼びかけたほどだ。
しかし、そんな中でも、俺は外出した。
なぜか、それはもちろん、戦うためだ。
バトル漫画好きの全世界の漢なら分かってくれるはずだ。
───目の前に巨悪がいるのに戦わない理由はない。
そんな思いで俺は外にいるモンスターに喧嘩を売っていったわけだ。そして気づいた。
あれ、弱くね?と。
普通に小学生でも倒せそうなくらい弱かったわけだ。で、それが世界に知らしめられ、あっという間にモンスターは間引かれたと。
ただしダンジョンの中にはモンスターがいるわけで、ダンジョン内のモンスターを狩らないとまた惨劇が起こる。ってことで、探索者なる職業が6年ほど前に作られた。
当時高校生だった俺は、探索者になる条件が20以上と聞いて絶望したのを覚えている。
…今年から年齢が16歳に引き下げられたのを聞いて尚憤死した。
そんな訳で、俺は探索者になるのを目標にフリーターをしていた訳だが、最近になってようやく両親の許可がおり、今日、探索者になろうというわけだ。
いつものジャージに着替え、外に出る。
うん、いい空気だ。
「おはよう」
「おはようございます!」
道行く人達(主に高齢の方々)と挨拶を交わしながら、約2kmほど先にある探索者ギルドに徒歩で向かった。
10分強ほどかかったが、ギルドに到着した。
外観はただのビル。エントランスの自動ドアをくぐり、受付に行く。
平日の朝なのもあり、待ち時間はゼロ。
「すみませーん!探索者登録しに来ました!」
受付の女性が顔を上げる。年の頃は20代前半くらい、とっても事務的な営業スマイルだ。
「探索者登録ですね、はじめての方ですか?」
「はい、初めてですね」
「⋯かしこまりました。では、こちらの申請書に記入をお願いします」
紙とペンを受け取りながら、俺はつい聞いてしまった。
「ところで、ダンジョンにはすぐ潜れるんですかね」
「え?あの⋯講習や訓練などがありますので──」
「え!訓練!?それって戦うやつですか!?いいですよね!早くしたいなぁ」
言ってからハッとした。ついつい戦いへの思いが溢れ出てしまった。
受付嬢が一瞬、引きつった笑みになった。
「⋯えっと、やる気があるのはいい事だと思います」
多分嫌われた。
⋯少し泣く。
世界にダンジョンが出現した、戦闘狂俺大歓喜 @catchme
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