ただの日常が、ただの日常のまま、静かに積み重なっていく。
何気ない一日が、気づけば確かな重さを持って、心のどこかに残っている。
この物語には、出来事がある。
きちんとした起承転結もあって、
ひとつひとつを切り取れば、決して小さくはない。
けれどそれらは、声を荒げることなく、
すべて日常の温度のまま語られていく。
だからだろうか。
読んでいるはずなのに、どこかで「過ごしている」感覚に変わる。
物語を追っているのではなく、時間を共有しているような感覚に。
一日一日を、ここまで崩さず、
静かなまま積み上げていくこと。
それがどれほど難しいことか、読み進めるほどに伝わってくる。
気づけば、ページをめくる手が止まらない。
特別な何かを期待しているわけではないのに、
この時間から離れたくなくなる。
物語にある伏線、細かく描かれた感情の機微、物語の時刻の進み方、読みやすい文章
どれをとっても自分にとってベストな小説を見つけたと言わざるを得ない面白さでした。
戦闘物の王道なろう小説が好きだった自分がここまでハマれて更新を待ち遠しく感じる小説に出会えたのは幸運でした。
自分は特に「物語の綺麗な結末を早く見たい」とつい気持ちがはやってしまう性格なのですが、
物語のメインの4人、そして周りの人々が繰り広げる物語ずっと見ていたい!と思わされるような不思議な魅力があります。
叶うことならこの小説が簡単に終わらず、大往生だったと思えるような小説になってほしいです。
これからもこの世界が続いていきますように願いを込めて。
つたない文章ですが、このレビューを贈ります。