港は止まらない(Ports Never Sleep)

史実とは異なり、熾烈な本土決戦を経て、戦後に生まれた新国家〈ニホン〉。行政語は英語、街の共通語はチャンポン。さまざまな人種と民族が共生する“世界でもっとも新しい国”。

この架空の世界を舞台に、食・移民・制度・都市・戦争を横断して、カルチャー史、行政文書、擬史年表、現地ルポ、口述記録、レシピ、官報まで―あらゆる形態でこの世界を生きる人たち、そしてこの世界を書き留めていきます。

合言葉は 「焦げ目は人生の地図」。焼け跡から立ち上がる街と人の物語を、静かに、確かに。読めばきっと、あなたの街の音も少し違って聞こえるはずです。