殺し屋も楽じゃない!

わたたムシャ

1日目 殺し屋

『そっちの状況は』

「はい、順調ですよ、今の今まで、」

そう返答すると、バァン!と銃声が聞こえてきた

「近くに2~3人か、」


斎藤鉄斎(31)彼は"殺し屋"だ。


バァン!バァン!パキューン!銃声は鳴り止まない

「めんどいこっちゃ.....」

・・・・・彼は姿を隠した

「撃つのを止めろ!消えたぞ!」

「なに!」

「どこ行きやがった!」


「ここだよ」


グギャ、と鈍い音と共に首を捻じ曲げる

まずは一人、

「湖東!」

「仲間ん事気にしてる暇あったら、自分に目を向けな、」

「グベェ、」

さっきの彼と同じ様に、首が曲げられる

「くそ!よくも!」バァンバァンバァン!!

「下手くそ、」

彼は銃を取り出すと、ピチューン......という音と共に一つの銃弾が最後の一人に命中した

「クソッ......」

「後悔は地獄でしな」


『どうだ?終わったか?』

「いや、まだまだこれからっすね、」

銃声を聞きつけた人間がゾロゾロとまた奥から現れた

「何度も懲りないねぇ、君たち、」

「やっちまえーーー!」


彼の目に見えるのは、スローな世界


「遅いよ....」

彼に襲いかかった瞬間、もう辺りは赤一色で染まっていた

そして

「やぁボスさん、白状してもらいますよ、全部、、」

「よ、よくもぉ!!」

声を上げる時点で、もう彼は終わっていた。

「声張り上げるくらいなら、情報下さい、」

「はっ!な、何が起こった?」

「分からなくていいんです、とりま、早く教えて下さい、」

「お、教えるわけないだろ?馬鹿なのか!」

カチャ、ボスの額に銃口を向ける

「早く言って下さいよ、こっちも面倒なんですよ」

「いっ、言わんと言ったら言わん!」

「そうっすか、じゃあ死んでもらいますね、」

「いや!やっぱり言う!」

そして組織のボスは情報を淡々と話してくれた

「いや〜助かりましたよ、こんな早く折れてくれるなんてね、」

「じゃ、じゃあ、早くこの銃を離してくれ、」

「は?」

「え....?」

「誰が殺されねぇと言った?」

「えっ.......」

バチューン........彼の銃声だけがボスの部屋に響き渡った。

「任務完了だ、情報もあらかたゲットした」

「OK、了解だ、」

ガチャ、そして通信を切った

「はぁ、、、おっと、返り血がこんなに、、バレねぇ様に着替えないとな、」


今日の任務 "組織のボスから情報をゲットせよ"

任務結果 情報を獲得

     組織の殲滅または半壊達成

組織のボスを殺す達成


Mission completed

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殺し屋も楽じゃない! わたたムシャ @watata401

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