腐前:日曜日

今日は日曜、ハローワーク自体が休みだ。だが両親も同じく休み。両親も口を、けば「孫の顔が見たい、結婚はしないの?早く一人で暮らせるようにしなさい。出てけ」これしか言わないくせにたたみこんでくる。ゲームのモブなのか?協会の前にいる村人Aみたいな?結局どこにも居場所がない。俺だって働きたくないわけじゃない。

 でもどうせ俺みたいなやつ受かっても馴染めずいびられて辞めてくんだろうな。そう思うと今の方が楽しいのかもしれない。この歳になるとクリスマスも誕生日も正月も何もめでたくない。

 締め切った部屋の中で独り言をつぶやきながらゲームをする。この乙女ゲームはもう既に五回もクリアしている。だがやることがないので何回でもクリアする。エンディングが未だにハッピーエンドにたどりつけない。俺もきっとバッドエンドなんだろうな。

飽きた。なんなんだ俺は。仕事もしないくせにゲームすらも飽きてしまうのか?救いようがない。誰も救ってくれないのはわかってても心臓がキュッとなる。 更に自己嫌悪が悪化する前にベッドに入り昼寝をしてみる。起きたら外は真っ暗になっていて窓から今も働いてる人達の明かりが差し込む。時計を見ると二十四時を回っている。また寝すぎた。

 明日というか今日はハローワークへ行かなければいけない日だ。今から二度寝しても起きれる自信もないし、こんなに爆睡した後に寝れるはずもない。またつまらないゲームで外から窓が見えるようになるまで退屈な時間を過ごす。

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