最初で最後の。
久米橋花純@旧れんげ
最初で最後の、一度きり。
君が、いなければ?
アイツが、いなければ?
僕は、どうなってた?
この胸の針はささっていなかった?
それともこれは、全部、僕のせい?
気がついたのは、いつ頃だったかな。
あれは、1年前か……。
名前の呼べない僕を、軽いノリで話しかけてくれた。
それが普通のことなのかもしれないけど、僕にとっては、嬉しいことだった。
君は、自覚がないのかもしれないけど、君は優しいってことを忘れないでね。
その日から、僕は、君を目で追ってたな。
好きになるのは、早かった。
最初は、ただの僕に話しかけてくれるなんて、どんな人なんだろうっていう興味だったけど、君を知ってくたびに、胸が高鳴った。
でも、君には、アイツがいた。
君は、好きじゃないって言ってたけど、話しかけられて、満更でもなさそうだったよ。
もし、それが、僕だったら。
もし、僕が、先に君と出会ってたら。
未来は変わっていたのかな。
君は、結局、誰を選ぶんだろう。
モテるヤツは、選ぶ権利がある。
でも、一方的に好きになっても、選ばれなければ、それで終わり。
そんなむなしいことには、なりたくない。
でも、それが運命なのかもしれないね。
君を好きになってから、僕の未来は変わったね。
ただただ苦しいだけだったけど。
楽しかった、かもね。
僕の選択は、なにも間違ってなかったよ。
ただ、君の選択が、僕とは違っただけ。
だから、君のせい、にしたい。
でも、これは、君を好きになった、僕のせいだよね。
そんなことわかってるし、気付きたくもないけど。
でも、ちゃんと好きだった。
遊びでも、戯れでもなかった。
純粋な、でも、複雑な恋だった。
僕の、最初で、最後の、美しき恋。
それはもう、一度もやってこない。
最初で最後の。 久米橋花純@旧れんげ @yoshinomasu
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