第3話 ダンスリーナ

 アナログ時計の目覚まし時計と、超☆アナログ・置時計が朝7時を報せる。


 「わぁあ~~~~~~~~~~っ!!あ。ビックリした・・・


  おはようギィ~♪お腹すいたよ」


 「ん~・・・もう起きなくちゃ・・・ふあぁぁぁあ・・・」



 ベッドの上であくびをして、ねぼけまなこムルムルににあいさつするギフト君。


 家の外に出て、自分の小さな畑に向かいます。


 ムルムル用の畑には、キャベツやキュウリやシソなんか、他にも色々。


 ムルムル用と言っても、ギフト君も一緒に食べることもあります。


 「HEY、ギィ!!不思議なキノコを見つけたよ」



 野菜ととっていたギフト君が近くの木の側にいるムルムルの方に行ってみると・・・


 あらまぁ、本当に不思議なキノコがはえています。



 「赤いマイタケかな・・・ん~・・・いいかおり」



 そう言ってギフト君はキノコをつむと、家に持って帰りました。


 ムルムルのサラダを作って、今度は自分用にキノコのバターソテーを作ることに。


 「本当にその不思議なキノコ食べちゃうの?」


 「ムルムルも食べる?」


 「いえ、NOサンキュー。言葉遊びは好きだけど、食では遊ばないのです」


 

 不思議な赤いキノコとピーマンのバター醤油炒めを作ったギフト君。


 ムルムルと一緒に元気よく「いただきます」をして、茸をパクっと一口。



「ん・・・?なんだか・・・体が勝手にうごきだしてきてるっ」



 突然、ダンスみたいな動きをはじめるギフト君。





 「お・・・おおおおぉおおおおっ・・・・」



 ポンっ!!



 「え”ぇ~~~~~~~~~~~っ!?」


 「え・・・どうしたのムルムル!?口から大量にこぼれてるよ?」


 「あなた、頭から毛ぇはえてますよっ!?」


 「なにぃーーーーーーーー!?コーバーヤーシィーーーーーーーーーーーーー!!」



 土煙をたてるくらい急いで研究所に行くと、ギフト君が食べたのは・・・



 ダンスリーナというキノコ。


 体力UPするキノコで、ついでにダンスも上手くなるのですって。



 頭からフサフサ毛がはえてきたのは、前の日にラッキリーを食べたから、かも??


 ラッキリーとダンスリーナを食べた者は、なんと面白さがUPするの!!



 ギフト君はファッション雑誌を見て、


 この日からチョンマゲを結うようになったんだって。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る