第2話 ラッキリー

 研究所にいるコバヤシに会いに行ったギフト君。


 なんでも、クローバーに似たキノコが欲しいらしい。


 『茸ヶ丘(きのこがおか)』に、見つけるとラッキーになれるキノコがあるとか。


 その名もラッキリー。 


 

 コバヤシからもらったその地図をたよりに、丘に行ってみたギフト君。


 なんと、丘にはその名の通り、クローバーみたいな茶色の茸がいっぱい!!


 コバヤシが喜ぶ顔を想像しながらキノコをつむギフト君。


 

 研究所に行くと、コバヤシは困った顔をしました。


 どうして?と思うギフト君。


 「話の途中で出て行ってしまったから、すっかり知っているものだと思っていた」



 コバヤシの話をちゃんと聞いてみるギフト君。


 茸ヶ丘には、ラッキリーにそっくりなキノコがいっぱいはえてるんだって。


 ラッキリーを隠すために。



 「じゃあ、どうやってラッキリーだって分かるの?」


 「それはね、夜に丘に行くんだよ。


  夜になるとラッキリーを隠しているキノコはみぃんなねむっちゃうんだ」


 「へぇ~。そうなのかぁ~。夜は怖いから、ムルムルをつれていーこおっと♪」



 ――・・・夜。



 一緒に住んでいるヤドツムリのムルムルをつれて、茸ヶ丘に行くギフト君。


 手にはかわいくてかっこいいランプを持っています。


 そのランプでで丘を照らしてみると、たしかにキノコは眠っています。







 「ん~・・・・・・ん~・・・・・・・あった!!」


 

 眠っているキノコ達の中に、起きているキノコを見つけたギフト君。


 ラッキリーをGET❤❤



 「はぁ~・・・・・・」



 と、丘のてっぺんで溜息をはいてひと休みするギフト君とムルムル。



 「お話はちゃんと聞かないとね・・・」



 研究所にキノコを持っていくと、そのキノコはやっぱりラッキリー。


 コバヤシにお礼を言われて、うれしくなったギフト君でした。



 ラッキー度がちょっとUPした気がするねっ!!


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