蚊への手紙

蚊よ、お前はどうして生きている？

我々を不快にさせるためか？

血を吸って、おまけに、痒みを引き起こさせるなどひどすぎるとは思わんか？

聞けば、アフリカの方ではお前らの仲間がとある病気を媒介させて現地の人々を困らせているそうじゃないか。反省しろ。

私は夏が好きだ。しかし、お前のいない夏はもっと好きだ。

海水浴、花火大会、キャンプ、BBC、最高に楽しかった思い出が、お前らのせいで2割減だ。

あとなんだその羽音は。さて寝ようと電気を消して布団に潜った時、耳元でプーンと甲高い音を聞かせてきやがって。ムカつく。

蜂を見習えよ。蜂さんはお前らのように卑怯じゃない。正々堂々、自信満々に大きな羽音を立て、ここにいるよと言っているじゃないか。

なのにお前はなんだ？耳元を飛んでいる時しか聞こえないじゃないか。全く礼儀がなっていないのではないか？反省しろ。

無駄にすばしっこいのも辞めることだ。

確実にしとめたと思って手の平を見ても、お前の死骸はなく、何事もなかったかのように不快な羽音を響き散らかし続けるのが目に映った瞬間、怒りがマグマのように吹き上がってしまってたまらん。

人間は7歳ほどになると、人の迷惑を考えて行動するというのに、お前は産卵ができるようにな歳になっても、平然とした顔で我々に迷惑をかけ続けるのか。そろそろ成長した方がいい。

あと、O型の人を執拗に狙うのも辞めろ。血液型差別じゃないか。時代錯誤も甚だしい。反省しろ。

それでは、またお前らにお目にかかる事があったら、その時は必ず殺すから、よろしく。